かるたーの大阪野球マガジン

【高校野球】秋季大阪大会4回戦 大阪偕星学園×明星 試合記事

今回は928日に南港で行われた3試合についてのレポ。

まずは第一試合の大阪偕星学園(以下、偕星)と明星の試合について。ランニングスコアは以下の通りに。

大阪偕星学園

000000012

000000000

明星

【バッテリー】

偕星:橋本黒田

明星:向原大西

やはり、低反発となった金属バットの影響だろうか。私学同士の対決となった試合はテンポが早く1時間経たないうちに前半の5回が終了するというスピーディーな展開。終盤までは両エースによる息詰まる投手戦だった。

明星の先発・向原彰吾。伸びのあるボールを軸に終盤までは大阪偕星学園の重量打線を抑え込んだ。一冬越えての成長に期待がかかる

大阪偕星学園の先発は橋本一輝。オーソドックスな右腕だが、多彩な変化球とテンポのいい投球で明星の打線を無失点に抑えた。

明星の先発は向原彰吾。オーソドックスなフォームから投げ込む左腕で伸びのあるストレートを軸にまとまりのある投球スタイル。偕星の先発は橋本一輝でやや二段モーション気味のフォームとコンパクトな腕の振りから、少しボールを動かす球種を軸とする右腕。左右や細かなところでタイプは違うが、どちらもまとまった投球が持ち味で、ロースコアの展開を予想させるには十分な能力の持ち主。ただ、バッタバッタと三振を取る本格派ではないため、攻守においてミスが勝敗を分けるカギとなるか。

試合は初回に明星が土肥倖大が中前安打で出塁し、犠打で得点圏を作るも34番の後続が続けず先制機を逃す。3回表に偕星も2死から一、二塁のチャンスを作るも得点にはならず。そして、両チームの中軸に回る打順で中盤の山場になるかに見えた4回の攻防もお互い無得点と前半はなかなか試合が動く気配がない。かと思えば、5回裏に明星は6番向原の左翼線へポテンヒット、犠打と8番吉村直紀のセーフティバントによる内野安打で1死一、三塁のチャンス。しかし、ここも偕星の堅守で先制とはならなかった。

◆明星にプレッシャーをかけ続けた偕星が終盤に抜け出す

前半までは明星の方がチャンスを多く作り、押し気味に試合を進めているが、偕星も強い打球や高い打球を飛ばして、明星の守備陣にプレッシャーをかけている。そして、これがボディーブローのように効いてきたのか、後半に入り、強豪私学らしく偕星がしたたかに攻めてくる。

(残り 2309文字/全文: 3401文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ