かるたーの大阪野球マガジン

令和6年度秋季近畿地区高等学校野球大会大阪府予選 準々決勝の結果

いつの間にか大阪大会も準々決勝。105日に大阪シティ信用金庫スタジアム(舞洲)にて一気に4試合分、行われた。勝てば4強入り。近畿大会出場へ大きく前進するため、8校にとっては熱が入る一戦となる。試合結果は以下のようになった。

10月5日

準々決勝 舞洲

大院大高 20 早稲田摂陵

大阪桐蔭 150 関大一(5回コールド)

履正社 103 上宮太子(7回コールド)

近大付 1513 初芝立命館(延長11回タイブレーク)

第一試合で勝利した大院大高の山本凌青がノーヒットノーランを達成した。大院大高としては点が入りそうで入らない重苦しい試合展開の中、価値ある投球だった。早稲田摂陵は序盤は大量失点になりそうになりながらも無失点で凌ぐなど、ツキもあったが、生かすことはできず「摂陵」として最後の公式戦を終えることに。

ノーヒットノーランを達成した大院大高・山本凌青。

他には大阪桐蔭、履正社がコールドで快勝。特に大阪桐蔭は関大一をまったく寄せ付けず、これで準々決勝まではすべてコールドで勝利とここまでは圧倒的な強さ。この日も先発で起用された森陽樹が第一試合の山本に続いて、5回参考ながら完全試合か?と思わされるほどの圧巻の投球だった。履正社は大院大高と同じく得点を取れる時と取れない時の差があるここまでの戦いぶりだ。5回戦の興國戦の緊迫した投手戦とは打って変わり、序盤は守備のミスなどもあり点の取り合いになったが、中盤、井上銀士の本塁打で息を吹き返し、そのまま抜け出して、試合を決めた。

第四試合の近大付と初芝立命館は意地と意地がぶつかり合い、延長タイブレークにまでもつれる死闘ともいえる総力戦だった。2回までに近大付が6点を取り、この試合もコールドゲームになるかと思いきや、初芝立命館が7回裏についにその最大6点ビハインドを跳ね返す。しかし、近大付も9回に逆転し、その裏に初芝立命館も追いつき、取っては取られを繰り返し、11回にようやく決着した。西日もまぶしく薄暮の中で行われた試合だったため、外野手のミスも目立つ難しい試合展開だった。敗れた初芝立命館は早稲田摂陵と同じく来年から校名が変更となり、「初芝」という名を冠しての最後の公式戦は激戦の中で散ることになった。

そして、準決勝は以下のカードに。

第一試合 大院大高×大阪桐蔭

第二試合 履正社×近大付

大阪桐蔭が抜け出しそうな気配だが、大院大高は春のこともあり不気味だ。近大付は準々決勝での激戦の経験値を勢いに変えて、履正社に挑みたいところ。はたして、どうなるか。

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