【高校野球】秋季大阪大会 決勝、3位決定戦の結果 近畿大会の組み合わせ発表!
10月13日に大阪シティ信用金庫スタジアムにて、決勝と先立って3位決定戦が行われた。結果は以下のようになった。ランニングスコアを記す。
3位決定戦
(延長11回タイブレーク)
大阪学院大高
21010020013 10
12200100011 8
近大付
【バッテリー】
大院大高:山本、下條–樋爪
近大付:藤尾、山口–出島
決勝戦
履正社
004004000 8
100020000 3
大阪桐蔭
【バッテリー】
履正社:辻琉、矢野–平山
大阪桐蔭:中野、森–増田
3位決定戦は大阪学院大高(以下、大院大高)と近大付が激しい点の取り合い。最後はタイブレークにまでもつれたが、11回表にまとまった得点を入れた大院大高が大阪勢、最後の近畿大会の切符を手にした。大院大高は今春に続いて、近畿大会に出場。秋は1998年秋以来、28年ぶりの出場となる。近大付は2017年秋以来の出場をめざし、準々決勝から3試合連続でのタイブレークという激戦続きの戦いであったが及ばなかった。この経験は必ず夏につなげたいところだ。

近大付との死闘にピリオドを打つ粘投を見せた大院大高・下條晃大。下級生主体のチームの中でエースの山本とともに投手陣は上級生が軸
決勝戦は総力戦で食らいつくことを想定しての試合だった履正社が会心の勝利で2018年秋以来の秋1位。大阪桐蔭の先発は森陽樹ではなかったが、主将でエース格の中野大虎と十分、優勝は狙いに来たはずだ。履正社がそんな大阪桐蔭の二枚看板相手に12安打を浴びせた。辻琉沙、矢野塁と中学時代にはJAPANも経験した二遊間も担う二刀流二人の継投で逃げ切った。

舞洲にこだました履正社・矢野塁の雄叫び。この新チームから主将に就任し、攻守だけでなく、チームの中心だ。
これにより、近畿大会には大阪勢は履正社(大阪1位)、大阪桐蔭(大阪2位)、大院大高(大阪3位)の3校が出場。そして、15日には兵庫(会場・ほっともっとフィールド神戸)で行われる近畿大会の組み合わせも発表された。組み合わせは以下のようになった。
10月19日
履正社(大阪1位)×滋賀短大付(滋賀2位)A
天理(奈良1位)×和歌山東(和歌山2位)B
大阪学院大高(大阪3位)×北稜(京都3位)C
10月20日
東洋大姫路(兵庫1位)×龍谷大平安(京都2位)D
三田学園(兵庫3位)×市和歌山(和歌山3位)E
立命館宇治(京都1位)×奈良(奈良2位)F
10月26日
滋賀学園(滋賀1位)×大阪桐蔭(大阪2位)G
智辯和歌山(和歌山1位)×神戸学院大付(兵庫2位)H
Aの勝者×Bの勝者
10月27日
Cの勝者×Dの勝者
Eの勝者×Fの勝者
Gの勝者×Hの勝者
11月2日
準決勝
11月3日
決勝
順調に日程が進めば、以上のようになる。
大阪勢は履正社が滋賀短大付、大院大高が北稜(京都)、大阪桐蔭が滋賀学園と対決する。履正社、大阪桐蔭がそれぞれ2枠の滋賀勢と対決することに。滋賀学園は昨年の履正社と同じく大阪桐蔭との対決となった。滋賀学園も新チームながら近江を大差で下すなど、相当の力はあると聞く。森陽樹が本来の力を発揮できれば、まず手痛い失点はないはずだが、大阪大会決勝のような隙は見せないようにしたい。
履正社は創部16年目で近畿大会初出場の滋賀短大付が相手だ。こういう相手はなかなかに不気味ではあるが、多田晃監督も近畿大会での指揮は3年連続。矢野、辻琉沙と昨秋を戦った選手もおり、開幕試合という独特な雰囲気の中、経験を武器に試合を優位に進めたい。
大院大高は21世紀枠候補の筆頭と思われる北稜が相手。下級生主体とはいえ、大院大高が有利と見るが、ノーバント戦法のため、攻撃が単調になりがち。北稜の中村勇翔は緩急を駆使した軟投派で打たされる投球をされて、ロースコアに持ち込まれることだけは避けたい。
1位校がすべて2位校と当たったため、3位校同士がすべて初戦で激突するという珍しい組み合わせとなった。これが大会、そして、来春のセンバツへの選考に影響が出るのかどうか。そんな近畿大会は今週末に開幕する。