【第97回選抜高校野球大会】21世紀枠候補9校が発表
12月13日に来春に行われる第97回選抜高校野球大会の21世紀枠の各地区の候補9校が発表された。ここから、その内の2校が出場となる。候補校は以下の通りに。
北海道:釧路江南(北海道)
東北:久慈(岩手)
関東:横浜清陵(神奈川)
東海:名古屋たちばな(愛知)
北信越:小松工(石川)
近畿:山城(京都)
中国:大田(島根)
四国:高松東(香川)
九州:壱岐(長崎)
近畿地区からは京都の山城が選出された。全国に15校しかない選手権大会出場皆勤校の一つ。大阪府の推薦校だった市岡も同様だが、残念ながら近畿地区の候補校とはならず、1995年春以来のセンバツ出場とはならなかった。近畿地区では進学校かつ伝統校で近畿大会にも出場した奈良高の選出の候補にあげる声もあったが、こちらも選出とはならなかった。市岡が地区候補に選出されなかったことで、センバツの近畿地区の一般選考にも影響があるかも気になるところだ。
他地区を見ていくと、関東からは横浜清陵と神奈川勢から初の地区候補選出。これで47都道府県すべてが一度は地区候補までは選出された。東海地区の名古屋たちばなは今回は唯一の私学での選出となった。各地区大会にまで勝ち進んだところでは北信越地区の小松工は4強、中国地区の大田、九州地区の壱岐は8強まで勝ち進んでおり、東北地区の久慈も1回戦を突破した。実績を残した小松工、少人数で勝ち進んだ大田、離島勢の壱岐の3校のどれかが個人的には有力と見ている。これまで2度の候補選出がある釧路江南も有力ではあるが、今年のセンバツで別海が21世紀枠で出場したこともあり、2年連続での北海道勢の選出があるかどうか。
とはいえ、21世紀枠は一般枠とは違い、当日のプレゼンテーションが選考結果に大いに影響があるとされる。今年、選出された北海道、近畿からの2年連続の出場校選出もありえるだろう。今回、市岡を取り上げたが、それ以外に惜しくも地区候補校選出とはならなかった都他府県の各高校も今まで取り組んできたことが否定されるわけではない。それぞれ、21世紀枠候補まで推薦されたことへの誇りを持って、冬の練習に取り組み、また来春、来夏にいい結果を残せることを期待したい。
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