かるたーの大阪野球マガジン

電通カップ2025 1月11日の結果

対外試合禁止期間に入り、野球ロスとなるこの時期。今年度も大阪電通大高は部内リーグ戦・電通カップを開催。冬のオフシーズンの練習と併行して、12月の中旬ぐらいから始まったリーグ戦も順調に消化し、残った継続試合も含めて112日を以って全日程が終了する予定だ。球場で行う試合もあったが、週末は四條畷市にある大阪電通大四條畷キャンパスにあるグラウンド(以下、大阪電通大G)で開催され、111日も大阪電通大Gで行われた。

3回目となる今回は昨年は参加のなかった3年生も加わり、それぞれ、チームの代表の部員によるドラフトで選手を指名し、チームを構成。5チーム総当たりによるリーグ戦で同じ相手とも2度当たるようになっている。最大の特徴が1試合7イニング制、バットは木と竹のみの使用、今回から全力プレーを怠った時点で没収試合というルールが加わった。

寒空の中で行われた2試合は白熱した一戦になった。

日が暮れた大阪電通大四條畷グラウンド。日も落ちて、夜になると厳しい冷え込みではあったが、風がなかったのが幸い

第一試合

酒井チーム

000 000 2

102 000 X

橋本チーム

第二試合

上畑チーム

000 001 0

000 010 0

馬屋原チーム

この取り組みは始まった1年目から3年見ているが、木のバットを使用とはいえ、意外に投手有利ではなく、ワンサイドゲームになることもある。だが、今回の2試合はロースコアの締まった展開となった。

第一試合は酒井チームの先発・永濱の制球が定まらないところを突き、橋本チームが粘って押し出しなどで得点を重ね、序盤から3点を先行する。橋本チームは2回表に先発の竹本が満塁のピンチを招くが、ここからリリーフした3年生の須田が最速143キロの速球を軸に酒井チームの反撃を封じる。ただ、酒井チームも7回表に現チームで主将を務める4番高橋の右中間越えのランニング本塁打で1点差に詰め寄り、なおも同点のチャンス。しかし、最後は須田が3年生かつ夏のエースを意地を見せてリードを守り切り、橋本チームが逃げ切った。

昨夏はエースナンバーを背負った須田翔太。最後は2点を失ったが、2回途中からのスクランブル登板も力のある速球を軸にさすがの投球を見せた。

第二試合は上畑チームの永廣、馬屋原チームの吉田の両先発の力のあるボールに打者たちが押し込まれ、1点を争う展開に。均衡を破ったのは馬屋原チームで5回裏に相手のバッテリーミスで1点を先制する。しかし、6回表にすぐさま上畑チームの7番川村の適時三塁打で同点に追いつく。7回はお互いに点は入らず、引き分けで試合終了。この2チームは第一試合に勝利した橋本チームと勝ち点で並んでいたため、痛い引き分けとなった。

ボールボーイ役の部員から試合球を受け取る球審。この日は3名の審判も参加。シーズンオフ期間中の審判にとっても貴重な実戦機会だ。

普段は金属バットを使用する高校野球において、このような木製バットを使用した実戦は毎度、新たな発見がある。今回も選手に話を聞けたので、その感想や電通カップで得たものや見つかった課題や収穫などのコメントは後日、別記事にて掲載する予定だ。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ