夢洲駅から舞洲まで歩いてみた
2025年4月の開幕が迫る大阪万博。人工島である夢洲が開催地となっており、その近辺には大阪南港、舞洲がある。舞洲や南港には高校、大学などのアマ野球が開催されるメイン球場があるため、その影響が懸念される。おそらく、桜島駅から発着するバスなどは混雑、道路の渋滞による遅延が予想される。
その万博開幕を前に地下鉄大阪メトロ中央線が夢洲まで延伸した。以前まではコスモスクエア駅からバスで行く以外に公共交通機関でのアクセス方法がなかったが、地下鉄の延伸によって夢洲までの直接のアクセスが可能となった。この夢洲駅開業と同時に夢洲から舞洲までをつなぐ夢舞大橋が歩行者通行可能となった。距離も桜島駅から近いので、徒歩で行くとどれぐらいで到達するのか。延伸開業2日目の日に実行してみた。
まずは開業したばかりの夢洲駅で下車。ちなみについ最近、デビューしたこの車両にはUSBコンセントが車端部についている。
駅から地上に上がると、入場ゲートの建物が。逆光でわかりづらいが、東ゲートはほぼ完成している。
ただ、周辺の施設はまだまだ工事が急ピッチで進められており、あと3か月ほどで間に合うのか?と思ってしまう。

万博開催前はコンテナターミナルや倉庫街といった無機質な埋め立て地だった夢洲だが、この地下鉄の延伸によってどのように変わるのだろうか?
北港連絡線に沿って、歩いていく。地下鉄の駅から地上に上がると方向感覚がわからなくなるが、幸いなことに舞洲にはわかりやすい煙突のオブジェがあるので、舞洲への方向の判断は容易だ。。
夢舞大橋を渡りはじめる。向こう岸に大阪シティ信用金庫スタジアム(舞洲ベースボールスタジアム)の黄色の支柱のアーチが見える。
この夢舞大橋は世界初の浮体式旋回可動橋でこの橋梁部分を対岸側の方向へ旋回させることで大型の船舶も通行可能になる。ただ、その構造ゆえか車の往来が激しく、ぐらぐらと揺れる感覚がするので乗り物酔いに弱い人は注意。
ただ、橋から舞洲を望むと絶景。天気がよければ、六甲山も見える。風も強いので、冬の時期や雨が降ってるときついが、暑い時期は心地いいかもしれない。ちなみに自転車も通行可能だが、上昇、下降部分は押し歩きするように注意喚起の看板が立っている。
橋を渡り終えて舞洲に辿りつくと、サッカーのセレッソ大阪の施設が見えてくる。大体、ここまで15分~20分程度なので万博終了後もセレッソのサポーターはアクセス手段の選択肢として考えてもいいのではないだろうか。
セレッソの施設をまっすぐ通り抜ければ、球場までかなりのショートカットができるのだが、工事中のため通り抜けできず。桜島からのバス通り同様、迂回することに。
そして、球場に到着。途中、休憩をはさんだので、おおよそ40分ぐらい。ただ、道中は夢舞大橋以外、平坦な道ばかりなので健脚自慢であれば、信号待ちのタイミング次第では30分とかからず到達可能。夏場は厳しそうだが、春や秋なら体力的にも時間的にも余裕がある人ならば、十分に徒歩もアクセス手段になりえる。
アリーナのロータリーでは大阪シティバスの教習運転が多数行われていた。移動中もかなり往復しているのを見かけ、こちらも準備に余念がない。
というわけで、実際に夢洲駅から移動してみたリポートでした。ちなみにオリックスの二軍球場はもう少し北側(夢洲駅)にあるため、40分以上はかかるようである。おそらく、従来よりもバスやタクシーでの移動が困難になる可能性もあるため、夢洲駅から徒歩で行けるのか?と疑問に思う人の参考になれば幸いである。