「この経験は夏につながる」21世紀枠の補欠校・山城は既に前を向いていた
24日に第97回選抜高等学校野球大会の出場校が決定。21世紀枠の近畿地区推薦校になっていた京都の山城は補欠校となり、惜しくも選出とはならなかった。
出場校決定翌日の25日、筆者は予め選考の結果に問わず、取材に行くことを依頼していた。選ばれた場合は雑誌に寄稿するための追加取材が必要だったからである。選ばれなくても取材をお願いしていたのは、筆者なりの明確な理由があった。
現行の制度でセンバツが行われる以上、今回の山城と同じ境遇の学校が必ず出てくる。その時に当事者たちはそれをどう受け止めて、次に向かっていくかを後世に伝えたいと思ったからだ。
とはいえ、当事者の気持ちを無視するわけにはいかない。25日の朝、岸本馨一郎監督に電話で伺っても良いかを聞いてみると、「全然大丈夫ですよ」と明るい声が返ってきた。どうやら気持ちを切り替えて、練習に励んでいるらしい。
当日は午前中が外でランニングメニュー、午後からグラウンドで練習とのこと。そのため、午後にグラウンドへ向かうことにした。
落選にも切り替えて再スタート
グラウンドに着くと、そこにはいつもと変わらない練習風景がある。それどころか、前回来た時よりも活気があったようにも見えた。主将の池垣雄大(2年)はチームの雰囲気について、こう語ってくれた。
「昨日はちょっと暗い雰囲気だったんですけど、今日は朝からトレーニングの時もみんな明るくて、きつい中でも楽しんでできていたかなと思います」

落選翌日にも関わらず、活気のある練習をしていた。
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