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久留米熱狂! 創立266年の超伝統校&2季連続甲子園を目指す西短が九州へ━━センバツへの道②

【第155回九州地区高校野球 福岡大会 準決勝】
〇育徳館 10-9 東福岡● ※9回逆転サヨナラ

東福岡  001202031= 9(16安打)
育徳館  000100702×=10(13安打)

東福岡
(投)近藤結、谷     (捕)山下
育徳館
(投)島         (捕)隅田
[本塁打]小森(育)
[三塁打]近藤結・山本(東)、[二塁打]大坪・辻生・菅・大木・山本・山下(東)、隅田②・山口・荒津(育)

江戸時代の1758(宝暦8)年に開校した福岡県内最古の歴史を誇る育徳館が、劇的な逆転サヨナラで両チーム計29安打の乱打戦を制し、初の九州大会進出を決めた。

4点を追う育徳館は7回、一死一・三塁から1番・高瀬永遠(2年)のライト前打で1点を返すと、続く小森航汰(2年)がレフト席に同点スリーランを放つ。その後も打線がつながり、この回打者11人の猛攻で7点を挙げ試合をひっくり返した。
その後、再び同点とされ9回には1点を勝ち越されたが、9回二死一・二塁から7番・荒津星瑛(2年)がこの日4安打目となる右中間ツーベースを放ち、2者を迎え入れての逆転サヨナラ勝ちを収める。
先発の島汰唯也(2年)は東福岡の強力打線に16安打を浴び9失点(自責8)と苦しんだが、気迫のこもった153球の熱投でマウンドを死守した。
創立266年の超伝統校はこれで悲願の九州大会出場が決定。春夏通じて初となる甲子園に一歩前進した。

【第155回九州地区高校野球 福岡大会 準決勝】
〇西日本短大付 2-1 修猷館●

 

修猷館     001000000= 1(3安打)
西日本短大付  10001000×= 2(5安打)

修猷館
(投)林     (捕)鶴見
西日本短大付
(投)中野    (捕)山下
[二塁打]石田(修)、奥(西)

今夏の福岡王者・西日本短大付(西短)が2季連続の甲子園出場に向けて、まずは九州大会への出場権を勝ち獲った。

試合は初回に西短が3番・斉藤大将(2年)の内野安打で1点を先制する。3回には内野の失策が相次ぎ1点を失うも、右腕エースの中野琉碧(2年)が低めに制球された130キロ台のストレートとスライダーを軸に安定した投球を展開し、相手に反撃を許さない。
1-1の5回には二死満塁から5番・安田悠月(2年)への死球が押し出しとなり1点を勝ち越し。結局、この1点を中野が守り切った。
修猷館は左サイドの林歩(2年)が強力西短打線に連打を許さず5安打2失点に抑えるも、味方打線が援護できなかった。

▼監督コメントおよび選手写真へとつづく
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