8点差をひっくり返し、4点差をひっくり返された明治神宮の教訓 沖縄尚学・比嘉公也監督(後編)
秋の学生野球日本一を決める「第55回記念 明治神宮野球大会」は、いよいよ明日開幕を迎える。
大会2日目の21日に信越代表・敦賀気比(福井)と初戦を戦う沖縄尚学。2013年以来の頂点を狙う九州王者を率いるのは、おなじみ比嘉公也監督だ。
沖縄尚学の神宮大会といえば、8点差を7、8回の2イニングでひっくり返し優勝した2013年、仙台育英を4-0とリードしながら最終回に5点を失い逆転サヨナラ負けを喫した2022年など、ドラマチックな試合を多く繰り広げてきた舞台だ。
九州大会を振りながら神宮、そして春のセンバツと大一番への展望を聞くインタビュー企画の後編。初戦を前に、比嘉監督の声をお届けする。
※インタビューは九州大会時のコメントで構成しています。
3番に昇格した「持ってる男」の存在
━━九州大会では14打数11安打の打率・786、8打点と大当たりした比嘉大登選手が決勝で先制の二塁打を放ちました。あれは大きかったですね。
「どうしてもエナジックスポーツ・久高颯くんの立ち上がりあまり良くないという印象があったので、比嘉の一打から先制点を取れたのは大きかったです」
━━同点の5回に、勝ち越しの2点二塁打を放ったのもやはり比嘉選手でした。
「あの場面は、前を打つ2番の宮城泰成が四球を選んでくれたことが大きかったです。あれで満塁になりましたから。もし、満塁でなかったら、比嘉は申告敬遠だったでしょう。そうなれば、そのあとの4番に代打というのは、ゲームプランとして考えていました。ところが、申告敬遠できないシチュエーションで打席が回ってくるあたり、今大会の比嘉は“持っていた”と言いますか、本当にツキがあったなと感じる部分です」
━━比嘉選手は「比嘉先生と一緒に練習して調子が良くなった」と言っていました。
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