セミファイナル vs 山形ワイヴァンズ GAME2 試合後コメント
日本生命B2 PLAYOFFS
SEMIFINALS 2023-24
2024.5.12 GAME2
滋賀レイクス 97-74 山形ワイヴァンズ
@滋賀ダイハツアリーナ
入場者4,681人(クラブ最多記録)
<HC&選手コメント>
ダビー・ゴメスHC
「(テツに)シーズンの感謝を伝えたい」
今日の試合に関しては話すことはありません。プロのチームとして、勝つ前にいろいろなことを乗り越えないといけないことがあります。そういったものを乗り越えて掴み取ったタイトル(B1昇格)というのはものすごく大きかったかなと思います。ファイナルは優勝を取りに、競争心を持っていきたいです。昇格という目標がありましたが、そこは達成できて良かったです。
昨シーズンの降格が決まった試合後の記者会見は忘れていません。さまざまな質問がある中で自分の答えはクリアで、その日から今日のためにやってきたというところで、昇格という目標を達成することにフォーカスしてきました。これまでさまざまな道を歩いてきた中で、メンタル面の成長を生んだことがこの結果に繋がりました。昨シーズンから継続してきた選手もたくさんいる中で、継続性を持って今シーズンを戦い続けた結果が今日でした。そして勝利の経験があるJB(ジャスティン・バーレル)やブロック(・モータム)、B2をよく知っているライアン(・クリーナー)、ベテランも若手も融合して戦えたのかなと思います。最も重要だったのは継続して、昨年の悔しさから一緒に戦い続けたことだと感じています。昨年からの継続性がなければ高いパフォーマンスは難しかったですし、B2の中ではベストなバスケットボールをしているという話は聞いていますが、自分たちは謙虚にやり続けた結果なだけで、まだまだできることはあると思っています。より良くしていこうとする情熱、競争心がトップに値するものかなと感じています。
また、ブースターの皆さんのサポートがなければ戦い切ることはできませんでした。そして、ヘッドコーチとして自分を信頼してくれた多くの皆さんに感謝しています。降格の感覚は人生で最も悪いフィーリングでしたが、昇格は人生にとって最高のものになりました。
プロの世界では勝つことは最も難しいです。それが出来たことは良かったです。自分たちがファミリーとして戦い続けたからこその結果でした。全員が全員を助け合い、チームは個人よりも上にあるもので、そういった状況ならば常に良いことが起きると感じています。
Q.4Qの残り1分30秒あたりで、昨年の降格の悔しさを知る柏倉哲平選手と森山修斗選手をコートに送りました。
テツ(柏倉)に聞いた時に「モリ(森山)とプレーをしたい」と言ったので、同じタイミングで起用しました。良いフィーリングで終わってほしかったという面があります。テツは100%の身体ではなかった中、物凄く努力をしてくれていましたし、チームために戦ってくれたことに感謝したいです。テツは優れた人間性を持っており、偉大なキャプテン、プレーヤーです。常に良い心を持ってチームのために動いてくれます。この会見の場を通して、シーズンの感謝を伝えたいです。
Q.最後にキーファーがベンチに引き上げてきた時、またセレモニーの際には何と声をかけたのか
一緒にやれた、この結果を達成できたというところで、コーチとして選手としてトップレベルで戦ってきた中で、常に良いことばかりではありませんでした。時には悩むこともあります。その時にキーファーとは特別な関係性だったのかなと思っています。良いこと悪いこと、全てをストレートに話してきました。彼はガード陣のリーダーですし、日本でプレーするフィリピン人の中でもベストな選手ということを証明してくれました。サポートがなければ最後まで戦うことは出来なかったと思っているので、感謝しています。彼はシーズン前から体重を落としてくるなど、今シーズンにかける思いに強いものがありました。彼とはさまざまな話をしてきましたが、その内容が結果的にキーファーのパフォーマンスに繋がったのかなと思います。そういった前置きがあって、色んなことが一緒にできたよねという話をしました。
Q.シーズン序盤はつまずいたが、どのように持ち直したのか
シーズンを無敗でプレーオフを迎えても、そこで負けたら終わりというのがこのリーグです。期待値が高まった中で良いプレーができなかった面もありましたが、その状況でもフレッシュなメンタリティで戦えたのが良かったです。初の福岡戦をここで戦った時に、プレッシャーから本来のパフォーマンスは出せていませんでした。目標を達成できなくなるのではというプレッシャーを開放するためにさまざまなトライをしています。この状況では順位は関係ないと理解するのは難しいですが、時間をかけて次のレベルに進めば自分たちはどこにも負けないという自信がありました。自分たちのゴールは昇格、もう一つの怪我無くプレーオフを迎えるということもできましたし、結果的に昇格も達成できました。昇格が一番大切なので良かったです。
Q.来週はホームでファナルを迎える。
ホームゲームができるのは大きいです。B2で最高の環境の中、ファイナルを戦えるのはうれしいです。
柏倉哲平
「我慢強く、やりきれた」
山形は福岡を破ってきたチームなので、全く油断はできませんでした。この一試合に全てをかけて、何か新しいことをするのではなく、一人一人がここまでやってきたことをしっかりぶつけた結果、チームメイトが素晴らしいパフォーマンスをしてみんなが盛り上がる内容で昇格を決められてうれしかったです。
Q.今シーズンを振り返ってみて
なかなかうまくいくことばかりではなく、何度も試練みたいなものがあったので、そう簡単には求めている結果はついて来ないよなと思いながら戦ってきました。しかし仲間と共に、我慢強くシーズンを通してやりきれたこと、そして何よりもブースターの皆さんがずっと会場を満員にして後押ししてくれたことが、自分たちの力になりましたし、このチーム、このメンバーで昇格を決められたのはうれしいです。
Q.昨日から一転、今日は完勝でした。
相手は3Pシュートが得意なチームなので、その確率をなるべく低くさせることが重要なポイントでした。そういった意味では25%に抑えられましたし、1人1人がプレッシャーをかけるところや、簡単に撃たせないことを徹底できたと思います。相手にドライブをさせてリングにアタックさせて、それをチームでヘルプするチームディフェンスができたのが相手にとってやりづらかったのではと思いますし、自分たちが相手にやらせたいバスケットをさせたのが一番大きかったと思います。
Qシーズン序盤でつまずき、個人としても負傷。どのように乗り越えてきたのか。
一番は、今シーズンで絶対にB1に戻るという強い思いがあったところです。最初の出だし、チームとしてつまずいた時もそうですが、自分たちのやっていることは間違っていないと思っていたので、コーチ陣が求めていることやチームメートがやっていることは間違っていないと思っていて、それをいかに正しく遂行できるかが、序盤はうまくかみ合いませんでした。個人的にケガをした時は、メディカルスタッフが休日もサポートしてくれたり、目に見えないところで感謝してもしきれないくらいサポートしてくれました。その時に「絶対に戻って爆発してくれ」と励ましの言葉をもらったので、自分もネガティブにならずポジティブにやり続けられたのが大きかったです。
森山修斗
「やっと昨年の悔しい想いを清算できた」
昨日1勝しましたが油断できない状況で、自分たちがやることをハードに、毎秒に全てをかけてやる、そしてここで昇格を決めるということを念頭に試合に挑んだので、入りからエナジーを出せて試合を持ってこられたのかなと思います。
Q.昇格をコート上で迎えられました。
最後、コートに送り込まれた時はテツさん(柏倉哲平)と一緒に入りました。昨シーズンの悔しい思いがフラッシュバックした部分もありました。テツさんと同時に送り込まれた時にはやはり感慨深いものがありました。コートには(滋賀レイクスで)3シーズン目の選手が多かった。テツさんやダイチ(野本大智)、マイキー(川真田紘也)。キーファー(・ラベナ)以外の3シーズン目の選手が出ていて、苦しい想いをしてきた選手と一緒に最後に昇格する、その瞬間を味わえたのは自分の中で、バスケットキャリアにおいても大事な瞬間になるのかなと感じています。ブザーが鳴った瞬間、泣きはしませんでしたが感動して、やっと昨年の悔しい想いを清算できたのかなと思いました。まだファイナルが残っていますが、まずは一番の目標だった昇格を、会社もチームも、ブースターもフォーカスしてやってきたので、その瞬間を味わえたのはうれしかったです。
キーファー・ラベナ
「色々な感情が込み上げたハグでした」
今日は昇格できたことが一番重要だったのなと思います。しっかり休んでファイナルへ向けて準備したいです。ブースターの皆さんには感謝していますし、滋賀レイクスでプレーする機会を作ってくれた方々にも感謝しています。
Q.B2降格からの1年、どのような思いで戦ってきたのか
長いシーズンでした。カムバックしないといけない状況で、まずは目標を達成した瞬間を楽しみたいと思います。ここまで来る中でフロントスタッフや選手もそうですし、コーチ陣やトレーナー、マネージャーも含めて全員がここに向けて努力した結果が、今日に繋がったと思います。
Q.今日の試合は何を意識したのか
エナジーと、勝って昇格で試合を終えることにフォーカスしていました。一番難しいですが、達成できたと思います。
Q.降格でクラブを離れる可能性もあったと思うが、滋賀に残った理由は?
特別な組織に居たいという思いがありました。降格を一緒に経験した選手は特に、絶対に昇格するんだという気持ちでプレーするのは間違いありませんでした。自分はそれをチャレンジとして受け止めて、こういった結果になってうれしいです。
Q.試合後、柏倉選手と抱き合っていました。
彼は3シーズンでキャプテンをやっており、とてもタフだったのかなと思います。何も話さなくても色々な感情が込み上がってきたハグでした。
Q.今シーズンを振り返って最も苦しかった時期は
最初の福岡戦です。負け方も良くなかったですし、そこがシーズンを通して一番難しかったかなと思っています。
Q.ファイナルが残っているがB1に向けた意気込みを
昇格という目標は達成しましたが、まずは優勝で終えるのが一番です。滋賀は自分にとっての家なので、これからも偉大なブースターの皆さんの前でプレー出来ればなと思います。
野本大智
「最後の景色は一生忘れません」
勝ててホッとしています。うれしいです。降格した試合を経て、今日の、この昇格した時のブースターの皆さんの表情をコートから見て、やっとこれを達成できたうれしさもあり感動しました。
Q.キャリアハイに並ぶ18得点、何かスイッチが入ったのか
この4試合、パフォーマンスが良くありませんでした。ただ自分のリズムではなかっただけで、シュートが1本決まればノレるなと思っていたので、3Pシュートが1本入ったり、レイアップに行けたり、そういったところからやっと自分のリズムを取り戻すことができたので、あのようなプレーに繋がったのかなと思います。
Q.降格を知る選手にとって今日は特別な試合だった。
もちろんそうです。特別な日になりましたし、最後の景色は一生忘れません。(涙は)危なかったですが泣きませんでした。
Q.チームとしての滋賀の良さは
ブースターの熱量が凄まじいなと思いました。青森戦でのブーイングも、鼓膜が破れるのではと思うくらい凄いブーイングでしたし、ブースターの皆さんの力で勝てたと思うので、素晴らしい皆さんに囲まれていると感じています。
Q.シーズン序盤のインタビューで「見捨てないで」と話していた。
自分たちとしては、そこまで負けるとは思っていませんでしたし、それが実際に起きて、ホーム開幕戦でも敗れて、自分たちの良い流れもなかったですし、バスケットもできていなかったので、悔しさしかありませんでした。
Q.昇格を決めた瞬間にどんな感情が浮かんだのか
ブザーが鳴った瞬間に、ブースターの皆さんがB1昇格のボードを掲げたと思いますが、ああいった景色は今まで見たことがなかったので、本気でブースターの皆さんもうれしかったと思いますし、それを見て僕も本当に良かったなと思います。
川真田紘也
「泣くかなと思いましたが…(笑)」
B1昇格という目標に向けてやってきて、レギュラーシーズンも西地区1位で順調に来れましたが、プレーオフは簡単にはいかないぞというのを感じました。青森戦も山形戦も順調ではなかったですが、今日は最初から主導権を握って、そういった部分でも自分たちの勝ちたいという気持ちが全面に出て、20点差で勝ったのかなと思います。あと2戦勝って優勝して、ブースターの皆さんと一緒に喜びたいなと思います。
Q.試合終了の瞬間をコート上で迎えた。
泣くかなと思いましたが、思った以上に自分の心が冷たかったようで…(笑)。泣きはしませんでしたが嬉しい気持ちというか、B1昇格という目標だけを求めて1年間やってきたので、これを達成した瞬間は何とも言えない感情というか、やっとここまで来られたといううれしい気持ちになりました。
Q.日本代表でプレーした後で迎えた今シーズンだった。
試合中に自分のやることは代表でも一緒というか同じでした。泥臭いプレーや、身長を活かしたプレーをレギュラーシーズンでもやって、オリンピックに向けてアピールしようと思っていました。代表に入ったことで注目度も上がり、そういった意味でもプレッシャーはありましたし、レギュラーシーズンもすごく良かった訳ではないですが、最終的にプレーオフまできて昇格できたので、ここに関してはこの1年間は無駄ではなかったなと感じました。
湧川颯斗
「プロを選んで間違いではなかった」
今日は昨日と違って入りから、終始自分たちが主導権を握った試合ができて良かったかなと思います。
Q.B1昇格を決めました。
プロキャリアを始めて1年でこういった経験ができたのはこれからに繋がると思います。チームメイトやコーチ陣、ブースターの皆さんにも感謝でいっぱいです。
Q.20歳の年齢でシーズン通してプレーし、タフなプレーオフも戦えた。
まだシーズンは終わっていませんが、自分の中で思うのは高校を卒業してプロを選んだのは間違いではなかったです。コートの中も外も、プロとしての姿を学べた1年でした。(プレーオフでは)青森との初戦はヒリついた感覚を感じましたが、2戦目からは緊張はしましたが、1戦目よりかは気負いせずにプレーできました。今までに味わったことのない雰囲気だったので良い経験にはなりました。
Q.プロとして一番大切にしないといけないと感じたものは?
オンとオフの切り替えかなと思います。高校まではオフもシューティングをしていましたが、プロになって週1回の休みで60試合を戦う体力を持たせるのに、その1日を次の試合に向けてどう体を休めるかというのをシーズン通して学びました。