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【高校】穂高商にOB会が伝統モデルのユニホームを寄贈 

穂高商業高野球部のOB会は6月20日、現役チームに新調したユニホームを贈った。縁深い法政大のユニホームを模したかつてのデザインを復刻。ナインは多くのOBたちの思いを胸に、心機一転、初めての代替大会に臨む。

↑ 新調したユニホームを早速来た部員と監督

1946年創部の同野球部は、その2年後には夏の甲子園に出場(当時は穂高農)。当時から法政大の監督、コーチが指導に訪れ、長く県内でも上位争いに絡む実力を持ち、これまで約600人のOBを輩出してきた。しかし近年は部員確保が容易でなく、成績も低迷している。

一方でOB会は、おととしのマスターズ甲子園県予選出場を機に再び結束を固めた。部員が個人で購入していたユニホームの負担を軽くしようと、会費のほか新たに協力金を募り、野球部に贈ることにした。OB会の山本定明会長は「OBがこれだけ結束したことのないほど、熱い思いがこもっている」と賛同を得たと言う。

デザインは昭和30~50年代に多くのOBが着用した、法大モデルを復刻。アイボリー色の生地で、胸にはシンプルに「HOTAKA」と刺しゅう文字を入れ、ストッキングにオレンジ色のラインが入っている。左袖には穂高商を象徴する独自のエンブレムを入れた。

上下ユニホームとストッキング、背番号、ヘルメット10個を用意。当初は4月に贈る予定だったが、新型コロナで休校になったため延期され、この日は同校グラウンドでOB約10人が出席する中、贈呈式が行われた。

山本会長は「選手にはこのユニホームを着て高校野球を十分に楽しみ、はつらつとプレーすることを期待している」とエールを送り、代表で丸山拓哉主将に一式を手渡した。

西澤敏英監督は「OBの皆さんの思いのこもったユニホームをまた着られることを誇りにやっていきたい」とお礼を述べた。

野球部員は現在、3年生3人(うちマネジャー1人)、2年生3人、1年生3年(うちマネジャー1人)。このため代替大会は、近くの豊科と連合チームで出場する。丸山主将は「コロナで大会が心配されたが、心機一転気持ちを切り替えていく。一着一着大切に伝統ある穂高商を背負い全力で頑張る」と決意を述べた。

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