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【高校】代替大会までに見ておきたい① 長野工業・原爽太投手

春季大会の中止で、7月18日開幕の代替大会まで実戦の機会は非常に限られている。選手たちはひと冬を越え、そして長い自主練習期間を経てどう成長したのか。代替大会までに見ておきたい選手を順次紹介していく。

第1回は、長野工業の左腕エース・原爽太。飯綱中学校時代、元巨人の桑田真澄さんからも高評価を得たサウスポーは、この冬で体重増にも成功し、持ち味のボールのキレにも磨きがかかってきた。

身長は170㌢だが、「ボールに角度がある」と、4月就任の村山雅俊監督は評価。球速は130㌔前後のアベレージだが、「打者に対して対角に安定して投げられるのが強み」と解説する。

1年夏からベンチ入りし、その秋には公式戦登板も経験。2年秋はエースとして7季ぶり県大会出場(北信6位)の原動力となった。

県大会では1回戦で都市大塩尻(中信3位)に3-8で完敗。原は「私立校の打者はスイングスピードが速く、簡単に打たれた」と、力の差を痛感した。

そのオフは、まず体重の増加に取り組んだ。食事はもとより、ウエトレや短距離ダッシュなどで「特に下半身を強化した」。秋の大会後から9㌔増え、74㌔になった。

6月21日の紅白戦では「体のバランスがまだまだ」としっくりこない様子で、大会まで修正課題になりそう。

変化球はカーブ、チェンジアップ、スライダーの持ち球に自信を持つが、「やはり持ち味はボールのキレ。もっとキレを磨き、最少失点で乗り切りたい」と強みを磨いていく。

原は中2の夏、富山で行われ桑田真澄杯に出場し、桑田さんから高い評価を得た。中3の中体連大会では県ベスト8入りしている。浅川大地主将ら飯綱中出身者5人が、一緒に長工に進みチームメートになっている。

【原の投球】

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