【高校】代替大会までに見ておきたい② 塩尻志学館・中山透弥投手
昨年夏の長野大会。2年生(当時)の中山透弥は、打力のある下伊那農、小諸商に対して、手元で伸びるストレートを軸に完璧に近い投球を披露した。新チームでもその投球が期待されたが、肩肘に痛みが出て公式戦は未登板。その故障からも復調し、最後の夏に雪辱を期す。
身長177㌢、体重83㌔。堂々たる体格だが、肩肘の動きがしなやかなで、130㌔前後の球速以上に打者の手元で伸びてくるのが特長。横川誠監督は「前でリリースする腕の振りとボールの伸び方に、打者はタイミングを取りにくいようだ」と持ち味を説明する。
しかし新チームになり、肩や肘に痛みが出て、公式戦に登板することなくチームは中信地区2回戦で敗退した。
オフは、弱かった体幹を中心に筋力トレーニングをメーンに行った。年が明けてからはネットスローなどでフォーム固めにも取り組んだ。
肩肘の痛みは治まったが、実戦から遠ざかっていたため「コントロールがまだまだ」としっくりきていない様子。「開幕までに実戦を通じて投球の感覚を戻したい」と課題は明確だ。
球速を上げるよりも、こだわるのはボールのキレ。変化球もスライダー、カーブ、シュート、スプリットと多彩で、それぞれの球種でしっかり制球できるのも強み。中山は「バックに守ってもらうので、打たせて取ることを心掛ける」と、本来の球質を生かした投球で勝負する。
1年夏にベンチ入りし、その秋には一塁で出場。2年春に初登板。塩尻西部中では県大会出場。
↓ ネットスローをする中山のフォーム
↑ まだきゃしゃな体だった昨夏の中山
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