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【高校】代替大会までに見ておきたい③ 軽井沢・宮久保和投手

入学以来、公式戦は未勝利だが、対戦校を苦しめているのが、軽井沢のエース右腕、宮久保和(かの)だ。力で押す投球から、バックを信じて打たせてとるスタイルに変更。最後の夏に悲願の1勝をつかみ取る。

上級生が少なかったこともあり、1年夏からエースナンバーを背負った宮久保。すでに球速は128㌔をマークしており、力で押すパワーピッチャータイプだった。

しかし、これまで中盤までは接戦に持ち込めるが、終盤になってから守備の乱れから失点を許すパターンで敗退。昨秋も東信1回戦で上田東(東信5位)と対戦し、7回まで2-5と粘ったが、8回に4失点してコールド負けを喫した。

「バックがミスをしてしまうので、馬力がある分、力で抑えようとしてしまった」と佐藤真平監督。そこで「昨年は1年をかけ、ストレートで抑えたいところを、緩急を使って打者とのタイミングや芯をずらして打たせて取ることを意識してやってきた」と、モデルチェンジを図った。「打ち取った打球をエラーしたとしても、間違っていないと切り替えさせた」。

宮久保も「ストライクを先行させて守備のリズムを作りたい。打たせていくことで球数も減らせる」と割り切っている。

身長170㌢、体重72㌔のがっちりした体全体を作って放るストレートは130㌔前後がアベレージ。しかしスライダーと2種類のカーブを器用に使い分けて打者のタイミングやバットの芯をずらしていく。

練習再開後はしばらくしっくりこない様子。ただ「(踏み込む足の)かかとから入ることと、体の傾きを修正していきたい」と課題を自覚する。

↑ 力感あふれる宮久保

宮久保は「エラーが出たとしても、エースとしてそれをどれだけカバーできるか。みんなで公式戦で1勝したい」と、この夏の目標は明確だ。

 

 

↑ 軽高ナイン

 

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