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【高校】夏季長野県大会準決勝 見どころ紹介

ベスト4が出そろった夏季大会は8日、長野オリンピックスタジアムで準決勝2試合が行われる。昨秋の県1位の上田西、2位の佐久長聖、そして2連覇を狙う飯山、さらに4年ぶり4強の東京都市大塩尻と実力校が残った。地域別には北信1、東信2、中信1で南信勢は準々決勝で姿を消した。また公立は飯山のみ。ノーシード校も残っていない。2試合とも昨秋の県大会で顔を合わせている因縁の組み合わせ。各ゲームの見どころを紹介する。

▽第1試合 上田西―飯山
準々決勝を1点差競り勝ってきた両校は、ここ1年間で2度、公式戦で対戦。昨年夏は同じ準決勝で顔を合わせ、飯山が3-0で快勝。新チームになった秋は県準々決勝で上田西が10-5で逆転勝ちしている。

気になるのは両校のエースの出来。上田西の阿部は準々決勝・松商戦に先発し、5回で8つの四死球。球速は140㌔を記録していたが、その前の試合同様、制球が不安定だった。

飯山の常田はボールそのものに不安はないが、5日の準々決勝で164球を投げている。予定していた控えの投手陣の状態がもう一つ上がってこないため、競り合いでは常田に頼らざるをえない状況と言える。

一方、上田西は、控えの三石、島田が130㌔中盤のストレートを持ち、制球も安定。阿部を含め、トータルで失点が計算できるのは強みだ。
ともに打線は好調だが、飯山は上田西の機動力をどの程度防げるか。暑さにもよるが、常田が省エネ投球をできるか、鍵を握りそうだ。

▽19年秋季県大会準々決勝
上田西 000100270 10
飯 山 101010200 5
飯山が7回までリード。しかし飯山先発の常田が足をつった直後の8回、上田西打線につかまり逆転を許した。上田西先発の阿部は、4回を投げ3失点。1年生(当時)の山口がリリーフした。

 

▽第2試合 都市大塩尻―佐久長聖
投打がかみ合った都市大と、ここまで4試合1失点の佐久長聖と勝ち上がり方がだいぶ違うチームが対戦。都市大は基本3年生主体のチームで、武居、成田、城倉の3投手と不動の二遊間、主砲熊井ら中心選手を軸に戦ってきた。一方、長聖は52人の3年生が毎試合、スタメンも含め大きく入れ替わってきた。準々決勝もエース梅野をはじめ5人の投手がリレーした。

両チームとも、安定した投手力を前面に守りから流れつかむスタイルは似ている。都市大は130㌔中盤を放る3投手が粘ることが不可欠。きちっと逆方法に打ってくる長聖打線はこれまでの対戦チームとは一味違ってくる。

長聖もエース梅野、制球が安定した羽毛田を軸に大量失点は避けたい。準々決勝こそ大量得点したが、東信の小諸商、上田東戦のように好投手からはやはりまとまった点はとりにくい。

昨秋の県2回戦で両校が対戦し、梅野が6安打完封。長聖は成田から13安打し5点を奪っている。10カ月前の対戦はあまり参考にならないが、余力を残した両校投手陣の投げ合いに期待したい。

▽19年秋季県大会2回戦
都市大 000000000 0
長 聖 00500000X 5
長聖は3回、1番山田、4番土居の適時打などで5得点。梅野が被安打6、3与四球、7奪三振で完封。都市大・成田も8回を投げ切った。

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