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【選抜・上田西】戦力チェック<外野手編> 笹原、梅香は不動。レフトは誰に?

第93回選抜高校野球の組み合わせ抽選会は2月23日、オンラインで行い、初出場の上田西は大会4日目の第3試合で、広島新庄(2年連続3回目、中国大会1位)との対戦が決まった。

広島新庄は右の花田、左の秋山のリレーで中国大会を制した。攻撃は出率の高い1番大可から上位打線で得点するパターン。エース花田は4番に座る。

広島新庄はセンバツ初出場した14年、東海大三(現東海大諏訪)と対戦し、新庄が6-0で勝っている。

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県内屈指と言っていい外野陣を擁する。中でもセンター笹原操希とライト梅香拓海の2年生は脚力、肩、そして打力とも高いレベルにあり、攻守で不動の存在だ。ここに不確定なレフト、そしてベンチ入りを巡って激しい競争が繰り広げられている。

↑ 星稜戦で本塁封殺したセンター笹原(左)とライト梅香

1年時に秋の北信越も経験している笹原と梅香は、チームトップクラスのスピードと肩の持ち主。「外野の守りがいいことは、投手陣に安心感を与える」と吉﨑琢朗監督の信頼も厚い。

笹原は4番にも座ったパンチ力のある右打者。新チームでは1番に固定され、右中間、左中間への長打で何度も得点機を演出した。「引っ張るより、センター方向への長打が持ち味」と自覚。守っても、北信越準決勝の星稜戦で勝ち越しを阻止する好返球を見せるなどチームを救ってきた。

左投げ左打ちの梅香は、主に2番に入った。ベースランニングではチーム屈指のスピードを誇り、足を生かしたつなぎ役に徹する。昨秋は長打が少なったが、高い身体能力に加え筋トレでパワーアップ。「打球に力強さが出てきた」と強打の2番になりそうだ。ライトからの返球も強烈だ。

レフトは昨年秋、1年生の大藪知隼がレギュラーを奪取。春、夏とも公式戦未経験だったが、新チームになり「高校の投手に対応できるようになった」と秋は主に5番で公式戦5割の高打率を残した。

しかし、吉﨑監督はその打撃を買ってサードでの起用も選択肢に入れる。そのコンバート案が立てられるのも、1年の外野手・花岡瑠伊が好調だからだ。

花岡は、北信越準決勝、決勝で故障の大藪に代わって6番レフトでスタメン出場。隙を逃さない盗塁など「走攻守、どれもいい」と吉﨑監督は評価を高める。

ここに2年生の青木明憲、上島永太、滝沢善が持ち味の打撃や足で出場機会をアピールしている。

 


<ささはら みさき>
2年。長野市出身。裾花中(長野南シニア)。179㌢、76㌔。右投げ右打ち。
「スイングの軌道を修正してきた。1番として長打で出塁し得点につなげたい」

 

<うめが たくみ>
2年。佐久市出身。臼田中(小諸シニア)。176㌢、73㌔。左投げ左打ち。
「筋トレの成果が出てきた。足を生かしチャンスメーク、つなぎに貢献したい」

 

<あおき あきのり>
2年。松本市出身。波田中(松本西シニア)。175㌢、71㌔。右投げ右打ち。
秋は主に代打出場。「打撃で安定した結果を出したい。守備力も上げる」

 

<かみじま えいた>
2年。辰野町出身。辰野中(伊北シニア)。166㌢、61㌔。右投げ左打ち。
秋は主に代走、守備固め。「この冬は振り込んだ。足と守備力でアピールする」

 

<たきざわ ぜん>
2年。長野市出身。若穂中(長野若穂シニア)。172㌢、76㌔。右投げ右打ち。
秋は主に代打出場。「打球が速くなった。打撃の波をなくし、安定した結果を残す」

 

<おおやぶ ちはや>
1年。 上田市出身。丸子中(上田南シニア)。174㌢、73㌔。右投げ左打ち。
「速球に振り負けないスイングを磨いた。俺がやる気持ちで打撃でアピールする」

 

<はなおき るい>
1年。 佐久市出身。望月中(上田南シニア)。172㌢、76㌔。右投げ左打ち。
「速いボールに対応できるように重いバットを振り込んだ。打球に強さが出てきた」

▼ 上田西の練習(2月20日)▼
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