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【高校】秋の県大会準々決勝を展望

第149回秋季北信越地区高校野球県大会

ベスト8が出そろい、2回戦から中2日をおいて27日に2会場で準々決勝4試合が行われる。北信越大会に進むためには、各校にとって落とせない一戦。8強のうち、地区1、2位が5校、ほか3校も強豪私立と、大きな波乱はない顔ぶれと言える。

↓ 2回戦で長野商を完封した赤穂の1年生黒宮

準々決勝4カードの見どころを紹介する。

【県営上田】
①長野日大(北信1位)―東海大諏訪(南信6位)
長野日大は1年夏からのレギュラー野手数人が上級生となり、高い攻撃力を誇る。一方で、ここまで野手が兼任で投手を務める場面が多く、初の私立打線をどう抑えるか。2回戦の上田戦で8失点した守りを修正したい。東海は南信6位通過も、県大会は松本国際(中信3位)、小諸商(東信2位)の難敵を連破。エース和田の復調もあり、いずれも2失点とディフェンスが安定。日大打線対東海投手陣の戦いとなりそう。

②東京都市大塩尻(中信1位)―長野西(北信2位)
夏4強のレギュラー野手3人が残る都市大は、最激戦の中信を1位通過。世代が変わってもディフェンス力は高く、県大会2回戦はエース城倉を温存してコールド勝ち。余力を残して準々決勝に臨む。長野西は1年生エース佐藤の右腕に託す。球速は120㌔中盤と球威で押すタイプではないが、制球力と切れがある。打線では3、4番に入る二遊間が攻守の鍵。佐藤の粘りに尽きる。

【長野オリスタ】
①上田西(東信3位)―赤穂(南信1位)
夏の甲子園出場チームから、メンバーが大幅に入れ替わり、出遅れ感もあった上田西だが、県大会に入ってようやく形が見えてきた。不安視されていた投手が安定。左の石田、右の百瀬、宮澤と1年生の台頭が大きい。しっかりストライトが取れるのが強みだ。一方の赤穂は、夏にウェルネスを苦しめたメンバーが大半残る、いわば勝負をかけたチーム。攻守の総合力は高いが、打ち合いだと上田西に分がありそう。赤穂は1年生の主戦黒宮が2回戦で完封。左のエース唐澤と黒宮をどう使うかが注目される。

②諏訪清陵(南信2位)―松商学園(中信4位)
夏の準々決勝の再戦となった(夏は松商が11―0で5回コールド勝ち)。清陵は2回戦で難敵の長野俊英にタイブレークの末、逆転勝ち。エース右腕岩井が粘り強い。打力が一段上がる松商に対しても4、5点以内に抑えていきたい。清陵打線は決して強打を誇るわけではないが、四死球などの走者をかえす勝負どころの攻め、特に終盤の畳みかけがうまい。中信を2連敗して県に臨んだ松商は、やはり優勝候補に挙げられる戦力を整えてきた。ライバル長聖に完勝し、チームのスタイルが一層明確になった。いずれにしても清陵が離されずについていけるか。

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