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【高校】秋の県大会準決勝を展望

第149回秋季北信越地区高校野球県大会

ベスト4が出そろい、北信越大会出場の3枠をかけて30日、準決勝が行われる。顔ぶれ的には実力私立4校が残った。各校とも一気に北信越を決めたいだけに、激しい攻防が予想される。

準決勝両カードの見どころを紹介する。

◇30日(県営上田)
▽第1試合
長野日大(北信1位)―上田西(東信3位)
夏の経験者が多く残り打撃で圧倒したい長野日大と、1戦ごとチーム力を高めてきた上田西と、カラーがまったく異なるチーム同士の対戦となった。

日大は野手が投手を兼ねる分、投手の柱は不確定。それだけに、経験のある野手が多い打線が投手を援護したい。ただし、エースナンバーを着けた左サイドの山田は、球速こそ110㌔後半だが、制球とテンポがよく、攻撃にリズムを生む。ショートの玉井、ライトの中島らも控える。

夏からメンバーがほぼ一新した上田西は、ようやく戦い方が固まり始めた。特に複数の1年生投手が急成長。大型や球威で押すタイプではないが、どの投手もストライクを取れるのが強み。スラッガータイプのいない打線だが機動力を絡めて仕掛けてくる。

打ち合い覚悟の日大に対し、乱打戦は避けたい上田西との攻防になりそう。

↓ 長野日大の山田

↓ 上田西の百瀬

▽第2試合
東京都市大塩尻(中信1位)―松商学園(中信4位)
夏の準決勝、そして中信予選準決勝の再戦。夏は松商が勝っているが、秋は都市大・城倉、松商・櫻井のエース対決となり4-2で都市大が勝ち、そのまま優勝。ともに7安打ずつで無失策だった。ただし、試合は9月9日と3週間前で、松商は松宗監督が体調不良でベンチを外れており、参考になるかどうか。

都市大はディフェンスのチーム。130㌔後半を放る城倉はじめ冨山、高橋はじめタイプの異なる投手陣で継投が予想される。ショート小室ら夏4強を経験した野手3人が残るが、つないでいく打線。守備力も高いだけに、打ち合いよりロ―スコアに持ち込みたいところ。

中信4位の松商は、都市大より1試合多い3試合を戦い、2回戦の佐久長聖(東信1位)をはじめいずれもコールド勝ち。打順が2巡目、3巡目になる中盤以降に打線が爆発している。櫻井、原田を軸に投手力、守備力ともに安定。

準々決勝では、都市大・城倉、松商・櫻井とも調整登板をした程度で、準決勝は先発か。中信勢の北信越出場は確定している。

↓ 都市大の城倉

↓ 松商の櫻井

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