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【高校】春季大会を総括

高校野球春の県大会は、東京都市大塩尻のおよそ13年ぶりの優勝で幕を閉じた。上位8校のシード順も決まり、県大会各チームはおよそ1カ月半後に迫った夏の大会に向けて最終段階に入っていく。

↓ 都市大塩尻優勝、上田西準優勝で幕を閉じた春の県大会

県大会決勝の都市大―上田西戦は、昨秋の決勝と同じカード。都市大がリベンジを果たしたが、両校とも最終的には秋に続いて決勝まで勝ち上がっており、実力、総合力の高さを示した。

ともに地区予選でライバル校に敗れ不安要素も感じたが、「なんだかんだ言って」の表現が適切かどうか、最後には勝ち上がっているのが両校の強さと言える。

昨年の上田西の権田、滝澤のような大型本格派投手や、横山(オリックス)とまでは言わないまでも強打の中心打者は、両校にはいない。ただし、きっちりストライクを取れる投手が複数そろい、守備力が高い。攻撃も出塁したら単独で盗塁を仕掛けられる選手が複数いて、得点圏に進めるとしぶとく単打一本でかえせる勝負強さも共通していた。

決勝は、上田西の選手起用に思惑もあってか点差は開いたが、実力的には互角と見られる。どんなタイプのチームにも対応できる戦力だけに、夏もこの2校が優勝争いの中心になってくるものと思われる。

しかし、抜き出た投手力、打力までは有していない分、そのほかのシード校やノーシードの実力校ともそれほどの差は感じない。全県的に見ても今年は130㌔後半の球速をばんばん放るような投手は少なく、圧倒的な打力のある打線もないだけに、例年以上に上位チームの戦力は拮抗していると見てよさそうだ。

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