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「ディフェンスで流れつくれた」キングスU18“REGIONAL LEAGUE”沖縄開催で2戦大勝 21日も沖縄アリーナで佐賀U18戦

 琉球ゴールデンキングスのユースチーム「キングスU18」は20日、沖縄アリーナで「B.LEAGUE U18 REGIONAL LEAGUE 2024」(以下、リージョナルリーグ)の2試合を行い、長崎ヴェルカU18に113ー49、鹿児島レブナイズU18に115ー41といずれも大勝した。通算成績は4戦全勝となり、南地区で暫定首位を走っている。

 21日も午後1時から佐賀バルーナーズU18と対戦する。入場無料。

 6~8月の長期に渡って開催されるリージョナルリーグには、昨シーズンより3チーム多い38クラブが参加。北、東、中、西、南の5地区に分かれて総当たり戦を行い、各地区の上位2チーム、ならびに各地区の3位チームでその後の決定戦を勝ち上がった2チームに「B.LEAGUE U18 ELITE LEAGUE 2024」(10月開幕)への出場権が与えられる。キングスU18がいる南地区には8チームが入っている。

(文・写真 長嶺真輝)

スターティング5の活躍評価 与那嶺翼HC

激しいディフェンスでプレッシャーを掛ける佐取龍之介(右)

 長崎U18との1戦目は「サイズが低くてもオールコートのディフェンスを体現したかった」(与那嶺翼HC)とスモールラインナップでスタート。#25上原颯太や#33長嶺充来らディフェンス力に秀でた選手を筆頭に硬い守備で流れを掴む。

 オフェンスでは上原、長嶺と共にスターターを務めたキャプテンの#77佐取龍之介が出だしから連続得点を挙げ、#11平良南海輝と#99新垣元基も続いた。第1Qで早速リードを20点とし、出場13人中12人が得点するバランスのいい攻撃で徐々に差を広げていった。

 鹿児島U18と行った2戦目も長嶺が試合開始直後にスティールからの単独速攻でレイアップを決め、ディフェンスのトーンをセット。試合を通してファストブレイクやペイントタッチからの3Pなどチームの強みを随所で発揮し、押し切った。

 与那嶺HCは「エースキラー」と評する上原について「彼がチームのディフェンスの生命線。そこでしっかりと相手を抑えられたところが良かったと思います」と高く評価。先発の5人には2日前に「しっかりディフェンスで流れをつくってほしい」と伝えていたと言い、「それを体現できたことは本当に素晴らしい活躍だったと思います」とうなづいた。

 1戦目で3P4本を含む14得点(球団集計)を挙げた副キャプテンの新垣は「試合の入りからチームディフェンスを意識し、スタートの5人で前から当たって良い強度でできたからこそ、最後までみんながいいプレーをできたと思います」と満足げ。個人としても「これまで練習してきた3Pをこういう試合で決められたことはすごく嬉しいです」と笑みを浮かべた。

「魅了できるバスケを」新垣元基副キャプテン

攻守で存在感を発揮した新垣元基

 今回のリージョナルリーグ沖縄開催の2日間における集客目標は2,000人。入場無料でアリーナを開放しているため正確な来場者数は不明だが、初日から目視で1,000人ほどが詰め掛けていた。

 成功とはならなかったが、度々ダンクに挑み、会場を沸かせた佐取は「会場が盛り上がって良かったです」と嬉しそうに振り返った。

 21日も試合がある。新垣は「自分たちはベンチでもコート内でもすごく元気があるチームなので、そこを見てみてもらいたいです。皆さんを魅了できるバスケットをもっと提供できたらと思っているので、見に来てくれたら嬉しいです」と来場を呼び掛けた。

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