OKINAWA Island Hoops

男子は長嶺小(豊見城市)、女子は中原小(うるま市)が頂点 第3回沖縄アリーナカップ初日・U12決勝

 小中高の各カテゴリで沖縄県の頂点を決める第3回沖縄アリーナカップの初日が19日、同アリーナで行われ、U12大会の男女決勝を実施した。男子は豊見城市立長嶺小学校が南城市立佐敷小学校に56ー33で圧勝し、頂点に立った。女子はうるま市立中原小学校が糸満市立糸満南小学校を54ー28で下し、優勝を飾った。

 最終日の20日は、第5回県U15選手権大会兼ジュニアウインターカップ第5回全国U15選手権大会県予選会の男女決勝を午前9時から、第67回県高校選手権大会兼第77回全国高校選手権大会(ウインターカップ2024)県予選の男女決勝を午後1時半から行う。

「楽しく」スキルを磨いた長嶺小がリベンジ達成 男子

 男子決勝は点の取り合いで幕開け。高さで勝る長嶺小が#5砂川陽の力強いゴール下と#9古謝聖翔のドライブで先行するが、佐敷小も負けじとエースの#4嘉手苅淳登の個人技や速攻でスコアを挙げる。

 しかし、第1Q途中から長嶺小が嘉手苅に対してダブルチームを徹底し始めると、一気に流れが傾く。速攻を連発し、このクオーターで19ー5といきなり大差を付けた。長嶺小はその後も#4松原壮汰の精度の高い3Pや砂川の強烈なドライブなどで着実に加点し、大差で逃げ切った。

 夏の県大会決勝では1点差で佐敷小に敗れた長嶺小。見事にリベンジを達成し、金城正秋コーチは「相手のウィークポイントを判断してプレーし、考える力を付けてきました」と選手たちの成長を実感している様子だった。

 主力の6年生は、4年生の頃から上級生が不在だったため、常に上の学年のチームと対戦し、お互いに刺激し合いながら個々のスキルを伸ばしてきたという。キャプテンの松原は「みんな仲が良いので、チームワークはいいと思います。楽しくプレーして、優勝できて良かったです」をにこやかに語った。

 

 

ディフェンスで遂行力を発揮した中原小が圧倒 女子

 女子の決勝は開始早々、中原小が9ー0のランで抜け出す。糸満南小もスキルの高い#4喜納珠里を中心に反撃するが、中原小は前線からの激しいプレッシャーとドライブに対する素早いカバーで寄せ付けない。どの選手が出ても強度が落ちることなく、徐々に点差を広げていった。

 オフェンスではキャプテンの#5前外間百花や#9古謝陽毱ら各選手がバランス良く得点を重ね、一度も逆転されることなく勝ち切った。

 身長157cmでそこまで高さはないが、インサイドで体を張った前外間は「相手はロングがよく入る選手もいるし、カットインができる選手もいる。ディフェンスでやってきたことが出せました」と笑顔。自身の評価については「まあまあ」と言いつつも、「オフェンスリバウンドが取れたし、ロングも1本入って良かったです」と及第点を付けた。

 天願勝行コーチは「ディフェンスは相手がどういう攻め方をしているか感じ取りながら守ること、オフェンスは思い切り行こうという話をして試合に臨みました」と振り返る。これまでの大会でクオーターごとに違う5人を出して競争環境をつくり、12~13人は誰が出ても大きく戦力が変わらない層の厚さを築いたという。前外間と同様に「やってきたことができて良かったです」と語り、笑みを浮かべた。

男子優勝の長嶺小学校

男子準優勝の佐敷小学校

女子優勝の中原小学校

女子準優勝の糸満南小学校

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ