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「EASLを獲る」桶谷大HC、小野寺祥太主将が試合前練習で意気込み 30日夜にEASL・マカオブラックベアーズ戦

 東アジアスーパーリーグ(EASL)グループBの琉球ゴールデンキングスは30日午後8時10分(日本時間9時10分)から、マカオのスタジオシティ・イベントセンターでマカオブラックベアーズと対戦する。(文・写真 長嶺真輝)

 今シーズンのEASLは、昨季も参戦した日本、韓国、フィリピン、チャイニーズ・タイペイに加え、香港とマカオのチームも加わり、全10チームで東アジア王者を競う。5チームに分かれてグループステージを行い、上位2チームずつの計4チームがファイナル4に進み、2025年3月7~9日に決勝トーナメントを行う。

 キングスは10月16日にホームであったメラルコ・ボルツ(フィリピンPBA)戦を77ー74で勝利し、これまで1勝0敗。ブラックベアーズはボルツに敗れたものの、元NBA選手のジェレミー・リン率いるニュータイペイキングス(台湾P.LEAGUE +)に勝利し、1勝1敗となっている。

 高さやスピードのある選手がいて、個の得点力は高い。初対戦の相手とアウェーでぶつかるため、試合中にいかに相手の戦い方にアジャストできるかが勝利の鍵を握りそうだ。

 キングスは30日午前、試合会場で軽い練習を実施。フォーメーションの確認や個人練習を行った。

 終了後、桶谷大HCとキャプテンの小野寺祥太がインタビューに応じた。一問一答でお届けする。(文・写真 長嶺真輝)

桶谷HC「個人を中心にスカウティングしてきた」

ーマカオブラックべアーズ戦に向けて、どのような準備をしてきたか。

 「外国籍が2人しか出られないので、まず誰が出るかを決め、それに付随してオフェンス、ディフェンスでやるべきことを整理しました」

ー初対戦の相手になる。スカウティングで重視した部分は。

 「基本的にはアーリーオフェンスが中心なチームで、ハーフコートオフェンスが多くあるわけではありません。どちらかというと個人のスカウティングが中心です。2番のガードの選手はスピードがあって、得点も取れるしクリエイティブな選手。外国人の選手もサイズが大きいので、そういったところの対策はしっかりやってきました」

ーBリーグでは23日の島根戦で悔しい負けがありましが、週末の広島戦は連勝して「チームが生き返るような試合ができた」って言っていた。チームの状態はどうか。

 「雰囲気はすごく良いです。その雰囲気をどういうゲームでも持続させることができるかが今の課題です。島根戦の後の広島戦は内容は良かったんですけど、とはいえ、広島との2試合はリードを保っての戦いだったので、今日はどういう戦いになるかは分からないですが、常に雰囲気は大切したいです。雰囲気を崩すのではなく、良くするための声掛けをみんなができるようにしていきたいです」

ー昨シーズンはEASLのアウェー戦は鬼門だった。その辺りの対策は。

 「昨シーズンよりも自分たちがこの大会で『勝ちに行きたい』という気持ちが明確になっているので、今シーズンは最初から『EASLを獲るぞ』という目標があります。しっかり自分たちが目指すべき大会になっていますね。

ー試合会場、沖縄、日本で応援しているファンにコメントを。

 「試合時間が少し遅いですが、ぜひ画面の前などでキングスを応援していただけたらと思います。よろしくお願いします」

 

小野寺主将「ディフェンス、オフェンスでアグレッシブに」

ー今夜の試合に向け、チームの雰囲気は。

 「(Bリーグで)勝ちも続いていて、雰囲気は良いですね。アウェー続きでタフなスケジュールになりますが、チームとして戦っていきたいなと思います」

ー昨日、今日の練習ではどんなところを重点的に取り組んだか。

 「ブラックベアーズのビッグマンが大きいので、そこのディフェンスの対応など、スカウティング部分でしっかりやってきました」

ーEASLは外国籍選手のベンチ入りが2人まで。小野寺選手も体を張る場面が増えると思うが、そのあたりの認識はどうか。

 「Bリーグでやっていることと変わらず、選手全員がオフェンス、ディフェンスをアグレッシブにやり、チーム力を表現したいです」

ーEASLのアウェー戦についての印象は。

 「いや、特に変わったことはありません。僕らはバスケットに集中するだけなので、そこの部分を大切にしていきたいです。そこから外れてる選手がいたら、しっかりコミュニケーションを取って改善していけたらなと思ってます」

ー今シーズンはチームから「EASLで優勝したい」という明確な意思が見て取れるが、小野寺選手の気持ちはどうか。

 「そうですね。昨シーズンも予選敗退だったので、タイトルを取れる時に取りたいです。今シーズンは本当にチャンスだと思っています。まずは今日勝って、決勝リーグに進めるように頑張っていきたいです。

ー最後に、日本と沖縄のファンに一言。

 「いつも応援ありがとうございます。僕らは今マカオに来ていますが、昨シーズンはここで悔しい思いをしました。今はチームとしてとてもいい雰囲気なので、しっかり勝って、沖縄に帰りたいと思います。引き続き応援よろしくお願いします」

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