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「財産になる」キングスU18、延岡学園(宮崎)に惜敗で全日程終了 U18日清食品九州ブロックリーグ

 U18日清食品リーグの「九州ブロックリーグ」(9チームによる総当たり戦)に参戦した琉球ゴールデンキングスU18は17日、沖縄アリーナサブアリーナで延岡学園(宮崎県)と対戦し、64ー68で惜敗した。キングスU18は5勝3敗という成績で全日程を終えた。まだ他のチームは試合日程が残っており、順位は確定していない。

 沖縄県勢では美来工科も参戦中。16日には同アリーナでキングスU18と対戦し、52ー63で敗北した。通算成績を5勝1敗。美来工科は11月30日に佐賀東、12月1日に八女学院(福岡県)と試合を行う。無敗のチームはいない。1敗のみの美来工科、延岡学園、柳ヶ浦(大分県)を中心に優勝争いを繰り広げている。

最終局面で“3Pシュート合戦”を制した延岡学園に軍配

 年末のウインターカップにも出場する強豪の延岡学園とキングスU18の試合は、第1Qのから拮抗した展開となった。

 身長200cm超の外国人選手が不在ながら、191cmの内田悠介を中心に果敢なドライブやファストブレイクで得点を重ねる延岡学園に対し、キングスU18も平良南海輝の精度の高いスリーポイントシュート(3P)などで食らい付いた。

 しかし、第2Qに入ると延岡学園が高い位置から積極的にダブルチームを仕掛け、ディフェンスのプレッシャーを強めると、徐々に点差を付けられる。最大8点差まで広がったが、長嶺充来が体を張ったディフェンスでターンオーバーを誘ったり、上原颯太が力強いドライブからレイアップを決めたりして差を縮め、35ー39で前半を折り返した。

 後半開始直後にも一時離されかけたが、上原やキャプテンの佐取龍之介がペイントエリアを攻めて得点を重ね、逆転に成功。相手との接触で倒れ込んだ佐取がベンチに下がるアクシデントもある中、第4Qの序盤までリードを保った。

 そこからは再び接戦に。第4Qの残り約3分で4点を追っていたが、平良と嶺井俊弥が連続で3Pを沈めて再逆転。しかし、そこから延岡学園に3本立て続けに3Pを決められ、惜しくも敗れた。

上原「勝てた試合だった」、与那嶺HC「成果につなげたい」

 攻守でチームを引っ張った上原は「途中で佐取が怪我をするという状況でもチーム全体で戦い、勝てた試合でした。とても悔しいです」と沈んだ表情。「試合の終盤で相手の流れを断ち切ることができませんでした。もっとファウルを使ったりして、流れを止める必要がありました」と振り返った。

 与那嶺翼HCも「相手は留学生がいないこともあり、選手たちのボールタッチが増えてリズムが良く、僕たちよりも気持ちが出ていました。そこの部分のアプローチが足りなかったかなと思います」と反省を口にした。一方、日清食品リーグについて「強豪チームと対戦できたことは僕たちにとって財産になります。これからまたエリートリーグ(「インフロニア B.LEAGUE U18 ELITE LEAGUE 2024」)で強豪と対戦するので、成果につなげていけたらなと思っています」と話し、収穫を見詰めた。

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