「躍進」キングスU15が初の準優勝!二大エースの#54越圭司と#29宮里俊佑は“ベスト5”に選出 全国大会のJr.ウインターカップ
中学校の部活動やBリーグユース、街クラブが垣根を越えて競い合う「京王Jr.ウインターカップ2024-25 2024年度第5回全国U15バスケットボール選手権大会」の最終日が8日、東京の武蔵野の森総合スポーツプラザで行われ、男女決勝を実施した。沖縄県代表として出場した男子の琉球ゴールデンキングスU15はRIZINGS徳島(徳島県)との最終決戦に臨み、65ー67で惜敗した(写真は全て「©京王 Jr.ウインターカップ2024-25/JBA」)
二大エースであるキャプテンの#29宮里俊佑、副キャプテンの#54越圭司は大会ベスト5に選出された。
県予選を突破し、第1回大会から全て出場しているキングスU15は、これまで2回戦進出が最高成績だったが、大きく躍進した。準決勝では、前回王者で、飛び級でU18日本代表に選出された身長196cmの白谷柱誠ジャックを擁する優勝候補筆頭の四日市メリノール学院中学校(三重県)を80ー63で倒し、大会に絶大なインパクトを残した。
両軍とも流れをつかみ、拮抗した展開に
3Pシュートを放つ宮里俊佑©京王 Jr.ウインターカップ2024-25/JBA
準決勝は、前日の準々決勝で35得点と大暴れした越の3Pシュートで幕を開けた。ただ、徳島もすぐに決め返す。その後も両チームのエースを中心に点を取り合い、拮抗した展開が続いた。
先に抜け出したのはキングスU15。第2Q中盤、越が激しいプレッシャーからスティールを決めて相手のアンスポーツマンライクファウルを誘ったり、宮里がドライブから#56友寄快星に合わせてゴール下シュートを決めたりして、12ー0のランを見せた。そのままリードを保ち、36ー28で前半を折り返した。
インサイドで存在感見せた友寄快星©京王 Jr.ウインターカップ2024-25/JBA
第3Qに入ると、ディフェンスやリバウンドでの強度を増した徳島に流れが傾いていく。点差を少しずつ詰められ、このクオーターの中盤から4本連続の3Pシュート成功で逆転された。
キングスU15も引かない。第4Qは先行される時間が続いたが、越や宮里の力強いドライブから得点を挙げて我慢を続けた。すると残り約1分、越が素早いトランジションから自らボールをプッシュし、左45度から3Pシュートをヒット。土壇場で64ー64の同点に追い付いた。
越のジャンパー外れ終了ブザー…会場から大きな拍手
得点を量産した越圭司©京王 Jr.ウインターカップ2024-25/JBA
会場の熱気が最高潮となる中、タイムアウト明けでプレー再開。徳島のオフェンスを止めて再び前に出たいキングスU15だったが、相手エースの岩朝ローマに左コーナーから勝負強い3Pシュートをねじ込まれる。その後、越と宮里が同点を狙った3Pシュートを放つが、いずれもリングを捉えられない。
3点差のまま残り8.0秒。キングスU15がベースラインのスローインから攻め上がろうとしたが、徳島がU15年代の大会で禁止されているゾーンディフェンスを敷いたと判定され、ペナルティで与えられたフリースロー1本を越が決める。これで65ー67の2点差。最後は越がドリブルでフロントコートにボールを運び、右45度からミドルジャンパーを放ったが、リングに弾かれ、直後に試合終了のブザーが鳴った。
表彰式に臨むキングスU15のメンバー©京王 Jr.ウインターカップ2024-25/JBA
あと一歩、優勝に届かなかったキングスU15の選手たちは悔しそうな表情で泣きじゃくり、街クラブとして初の頂点まで駆け上がった徳島の選手たちには笑顔が弾けた。どちらに軍配が上がってもおかしくない熱戦を繰り広げた両チームには、会場から大きな拍手が送られた。
キングスU15の個人スタッツは、越がゲームハイの37得点に加え、4リバウンド3アシスト2スティールを記録。宮里は17得点5リバウンド、友寄は9得点7リバウンドと安定した活躍を見せ、#13照喜名朝葵も2得点9リバウンドで存在感を見せた。