一番退屈なイギリスの首相と言われている、「インディ・キッズ」キア・スターマーは、なぜ退屈かと言われるのか
今までで一番退屈なイギリスの首相と言われているキア・スターマー。
チャンネル4で、彼が政策の話をしてたら、司会者から「分かってます、分かってます。なんか私たちが知らない面白い話ないの」と言われて、「僕、子供の頃、ファット・ボーイ・スリムのノーマン・クックとバイオリン習ってたんだよ」と告白、退屈な首相と言われながら、いろいな引き出しを持っているキア・スターマーです。
一番凄いのはウエディング・プレゼンツのデヴィッド・ゲッジとキース・グレゴリーとお友達で、彼らの初めてのシングル「ゴー・アウト・アンド・ゲット・Em・ボーイ」のベースはスターマー首相がキース・グレゴリーに貸したベースが使われていて、まだ返してもらってないそうです。
ブレグジットになることの張本人デヴィッド・キャメロンもスミス好きですけど、ウェディング・プレゼンツと友達って、本当にインディ・キッズです。リーズ大学に行っている時の写真を見ると、ビッグ・カントリーのスチュアート・アダムソンとそっくりなんですけど、本人はエコー・アンド・ザ・バニーメンのイアン・マカロックを意識していたそうです。ファンジンもやっていて、その名前が「ナグ・ナグ・ナグ」、どこから来てるか分かりますよね。キャバレー・ボルテールの代表曲です。
本当にインディ・キッズがイギリスの首相になったのです。ちゃんとした偉い人権派の弁護士なんですけどね。
キア・スターマー、全然退屈じゃない。ノーザン・ソウルも大好きです。どれくらいやっていたのか分からないですが、インディ・クラブに行くだけじゃなく、大学で、場所を借りて、DJもやっていたそうです。
我らの元小泉首相みたく、「プレスリー大好きなんです」とプレスリーで一番あかん曲「ラブ・ミー・テンダー」を歌い、ブッシュ大統領に微妙な顔されていました。あの時「ザッツ・オール・ライト」とか「ミステリー・トレイン」歌ってたら、ブッシュも「オッ」て顔をしていたんでしょうね。
日本って、全部こんなんなんです。
キア・スターマーがなぜ退屈かと言われると、やはり彼は彼の師匠のようなジェレミー・コービンと袂を分ち、ジェレミー・コービンが目指した人々のための量的金融緩和政策をやらないからです。イギリス人は日本の安倍首相がやったようなアベノミクスのような異次元の量的金融緩和を求めているのです。
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