ロバート・ジョンソン『クロスロード』 –右に行くのか、左に行くのか、4つ角で躊躇してしまう。僕は悩み苦しむブルースが好きです
ロック・ファンなら絶対知っておかなければならないロバート・ジョンソンの「クロスロード」という曲ですが、どういうことを歌っているのか、ずっと誤解していました。
“俺は、4つ角(クロスロード)に行って、「どうか、ギターと歌を上手くしてください。大スターにしてください。成功したら、俺の命を差し上げます」と願ったら、悪魔が出てきて、その願いを叶えてくれた“
というようなことを歌っている歌だとばかり思っていました。
これをテーマにしたウォーター・ヒルの映画『クロスロード』も作られています。
悪魔に魂を売る、ロック伝説ですね。レッド・ツェッペリンがあれだけすごいバンドなのに、最後はロバート・プラントンが骨折し、その後、すぐにお子さんが病気で亡くなり、バンドを活動再会した途端ドラムのジョン・ボーナムがリハ終わりに大量の酒とドラッグをガブ飲みし、寝てる時に自分の吐いた汚物で窒息します。ドラッグやっている人を仰向きで寝かしたらあきませんよ、うつ伏せで寝かせてください。すぐに亡くなります。
ギターのジミー・ペイジはその後のバンド、ザ・ファーム、カヴァデール&ペイジなどなど全く評価されないなど、不思議と言えば不思議なことが起こったのです。
ジム・モリソン、ジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョップリン、カート・コバーン、エイミー・ワインハウスなどが27歳で亡くなったり。こういうロック伝説を書いていくと、なんか悪魔と取引があったのではと思うのです。
ロバート・ジョンソンもずっとギターが下手くそで、みんなから「お前となんかジャムらないよ、あっちいけ」と言われていたのに、街から半年ほどいなくなって「あいつどこ行ったんだ」とみんなから噂されていた頃、ひょっこり帰ってきたら、見違えるほど上手くなっていたのです。
そして、二日間で29曲を録音して、27歳の時に、バーのネーチャンに色目を使い、それに怒ったそのネーチャンの旦那に毒入り酒を飲まされて死んだのです。
悪魔なんていないです。ロバート・ジョンソンはどこかへ行っていい先生に出会い、一生懸命練習しただけですけどね。何を習得したのか、気になりますよね。それまでは何がダメで、その後何がよくなったのか、全く分かりません。
バック・ビートなんですかね。ニュー・オリンズに行って、バック・ビートを習得したんでしょうか。
日本人も本当にクロスロードに行って、バック・ビートが出来るようにお願いした方がいいですよ。
K-POPの子らはクロスロードに行って、悪魔にお願いしたんですかね。違いますよ、ちゃんと練習したんです。
ロバート・ジョンソンが「クロスロード」で歌っていたのはこんな歌です。
(残り 1706文字/全文: 2866文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ