責任をとるべき人たち-厄介な「レイシストカウンター」批判 17(松沢呉一) -2,345文字-
「「レイシストカウンター」出資者の会発足-厄介な「レイシストカウンター」批判 16」の続きです。
SEALDsは素晴らしいといわざるをえません
今日は予定通り、国会前へ。
こういうことがあると、因縁つけることで自己アピールに余念のない人が湧いてきますわね。イチャモン屋はホントうぜえ。
SEALDsのサイトより。
平和憲法を持ち、唯一の被爆国でもある日本は、その平和の理念を現実的なヴィジョンとともに発信し、北東アジアの協調的安全保障体制の構築へ向けてイニシアティブを発揮するべきです。私たちは、こうした国際社会への貢献こそが、最も日本の安全に寄与すると考えています。
これが鄭玹汀という人物によるとこうなります。
東アジアで日本が主導権・先導力を発揮すべきだというのは、保守政治家などが主に唱えていることで、「軍縮・民主化の流れをリードしていくポテンシャルがある」というのは、独善的かつ傲慢な姿勢のあらわれといわざるをえません。
「どうとでも言える論」の典型。その内容を一切問わず、平和貢献の主張を自民党の主張に重ねてしまう。平和か戦争かの別に関心がないことを吐露してどうするよ。
鄭玹汀の飛躍的な曲解は、現自民党政権が安保法制で唱えているやり口に等しく、独善的かつ傲慢な姿勢のあらわれといわざるをえません。
鄭玹汀がFacebookの投稿を公開の設定にしながら「友達」以外はコメントをつけられないようにし、今回も批判されるや否や投稿を「友達」限定にしてしまった様は、野次ることだけが得意で批判に耳を貸さない首相と完全一致しているといわざるを得ません。
ね、どうとでも言えましょう。鄭玹汀方式は便利だす。便利だけど、ちいとも正しくないだす。気に入らない相手を否定するためだけにひねり出した言葉に正しさなんてあるわけがない。
こんな投稿に「いいね!」をつけている人、シェアしている人が多数いて、おそらくSEALDsの原文を読んでいない人が多数でしょうけど、ボツダム宣言を読んだことのない首相と同様の独善的かつ傲慢な姿勢のあらわれといわざるをえません。
こういうアホな人々が幼稚な歪曲をもちこまないと批判ができないSEALDsは素晴らしいといわざるをえません。
あいにくの天候ですが、本日金曜日は国会前に行くしかないといわざるをえません。
独立映画鍋からの回答は未だなし
告知が長くなりましたが、ここからが本題。
「レイシストカウンター」出資者の会は、誰が参加しているのか私も教えてもらえないのですが、着々入会のようです。
出資者の会が返金要求する対象のひとつは独立映画鍋です。わたなべりんたろうは独立映画鍋の会員であり、独立映画鍋が運営に関わるクラウドファンディングによってカネ集めがなされ、それで利益も得ている以上、責任をとるのが当然。
その時点では、こういう展開になるとは思っていなかったわけですが、すでにお伝えしたように、6月5日、独立映画鍋への質問状を送っております。これに対して、翌6日に土屋豊代表から、メールを受け取った旨と「内部で確認した後に改めて連絡させて頂きます」と簡単な返事が届きましたが、それから10日以上経った本日までなしのつぶてです。
こちらからの質問はいずれもその段階の事実関係を尋ねたものに過ぎませんし、このことは土屋代表が「確認」という言葉を使っていることからもわかりましょう。「何も対応していなかったが、しているように見せかけよう」「いまから慌てて対応をして、何もしていなかったことがバレないようにしよう」とでもしない限り、そうは時間がかかるはずのないものであり、昨日、土屋代表宛に、「今週中に回答がない場合は、回答する気がないものと判断する」旨のメールを送付いたしました。
これに対しても今のところ回答はありませんが、土曜日までは待つとします。
ここまで書いてきたことを読んでいただければわかるように、当初、私は独立映画鍋と敵対するつもりはなく、むしろ、ともにこの問題を考えていきたいとさえ思っていたわけですが、このまま回答がなければ、以降はわたなべりんたろうと同類扱いで。
※以上を削除した事情は「独立映画鍋からの回答」を参照のこと。
(残り 738文字/全文: 2516文字)
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