オリンピックはセックスの祭典-毛から世界を見る 40- (松沢呉一) -2,888文字-
「吉原では陰毛に変化の兆しが—毛から世界を見る 39」の続きです。
オリンピックはセックスの祭典である
東京オリンピックは開催できるのかどうか知らんですけど、誰も言わないので、私が言っておくと、オリンピックはセックスの祭典です。
私が中学1年の時に札幌オリンピックがありました。私は当時札幌に住んでいたので、間近でそれを体験することができました。
試合も見に行きましたし、テレビにも釘付け。学校は選手村のすぐ近くだったので、サインをもらったりもしました。
雑誌にも目を通していたのですが、驚くべき記事が週刊誌に出ていました。札幌では選手や応援団、観光客が入り乱れて、セックスを謳歌していると。そんなこととはつゆ知らず。だったら、ジャネット・リンともセックスができたのかと。ジャネット・リンはおろか、まだ誰ともセックスをしたことがなかった中坊ですけど、あの経験から、のちに私はスポーツ・セックスを提唱することになるわけです。
一般には否定的な表現である「スポーツみたいなセックス」こそが素晴らしいのだと。
前にも出してますが、ここでコンドーム・メーカーTrojanのCMを観ていただきましょう。
ホントにスポーツ・セックスは素晴らしい。
これがオリンピックの、ある側面を見事に表現しています。
選手一人当たり42個のコンドームを配布
皆が皆ではないにせよ、選手村でセックス三昧になる人たちがいるのは歴然たる事実。
だから、選手村ではコンドームが配布されます。大量に。
【5月20日 AFP】リオデジャネイロ五輪はまだ開幕していないが、すでに一つの「世界記録」を打ち立てている。参加選手に無料で支給されるコンドームの数だ。
リオ五輪委員会の広報担当者ルーカス・ダンタス(Lucas Dantas)氏は19日、AFPの取材に対し、選手村がオープンする7月24日以降、選手1万500人を対象にコンドーム計45万個を配布する計画だと明らかにした。
選手1人当たり42個が配られる計算で、地元紙フォリャ・ジ・サンパウロ(Folha de Sao Paulo)によれば前回のロンドン五輪の3倍の数だ。
ダンタス氏によると、これらのコンドームはブラジル保健省が支給し、うち15万個は女性用だという。
同氏はなぜこんなに多くのコンドームが必要なのかという質問に「いくらあっても足りないからだよ!」と冗談交じりに答えつつ、AIDS(エイズ、後天性免疫不全症候群)予防の分野でブラジルは世界の先進国だとも指摘。ブラジルは安全なセックスを推奨しているとし、選手はエイズとの闘いで重要な役割を果たせると期待を寄せた。
支給されたコンドームは五輪後本国に持ち帰ってよいという。(c)AFP
選手一人当たり42個ですよ。「これだけHIV対策にブラジルは力を入れているのだ」というアピールの意味合いだったり、「オリンピック選手もコンドームを使っているのだから、国民の皆さんも使いましょう」という啓蒙の意味合いだったりもありましょうが、現に需要があるのです。
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