松沢呉一のビバノン・ライフ

正月の朝湯に入って考えたこと—日本は新型コロナ対策はやめて地震対策に専念した方がよさそう-(松沢呉一)

 

本年の朝湯と箱根駅伝

 

vivanon_sentence1月2日は西池袋の銭湯「湯〜ゆランドあずま」で朝湯を楽しみました。だいたいどこもそうですが、正月の朝湯は常連さんが顔を揃え、正月しか来ない客も来ますので、いつになく混んでます。

これも正月の朝湯共通ですけど、テレビでは箱根駅伝をやってます。もっと早い時間から営業する銭湯もありますが、正月の朝湯は朝の8時スタートが多く、駅伝と時間を合わせているのかも。1月2日は銭湯で駅伝を観るのが恒例になっている人たちがいそうです。

ホントに駅伝が好きな人って多いですよね。今回行った「湯〜ゆランドあずま」は立教大のすぐ裏にある銭湯で、ふだんは立教の学生らしき若いのがよく来ているので、住民としても立教大の応援をしているのが多いのかと思ったのですが、立教大は半世紀以上箱根駅伝に出てないのか。それでもテレビの前は人がいっぱいでした。

私は駅伝に全然興味がない。正月に大田区の銭湯に行った時に出くわして、各大学の応援を見ているのが意外にも楽しかったし、駅伝に出るような選手はえれえ足が速くて感心しましたけど、どこが優勝したかも興味なし。

だいたいよ、高校野球もそうだけど、今どきどうして男だけなんだべな。と思ったら知恵袋によると、女も参加できるらしい。たしかに関東学生陸上競技連盟規約の中に箱根駅伝の規定もあって、男女についての決まりはないので、参加できるようです。

しかし、女子が各大学での選考に残れる可能性は低く、結果男だけになる。その分、女子は富士山女子駅伝(全日本大学女子選抜駅伝競走)があるので、そっちで頑張れってことになっていて、最初から箱根駅伝に出ようとする女子はいないのでしょう。富士山女子駅伝はまだ16回しか開かれておらず、箱根駅伝ほどの人気はないみたいで、私はこの大会自体、全然認知してませんでした。

 

 

副鼻腔炎再発の予兆

 

vivanon_sentenceたぶん60歳前後だと思いますが、陰毛を全剃りにしたおっちゃんがいまして、新年早々縁起がいい。全然中年太りしていないので、スポーツを何かやっていて、その流れの全剃りと推測できます。駅伝よりそっちの方が気になります。

朝日を浴びて湯に浸かりながら思ったんですけど、副鼻腔炎はしつこいわ。こん時にはっきり自覚したのですが、まだ完治していなかったようです。一時期は消えたのですが、鼻の奥がヒリヒリする感覚が少し復活してます。ラベンダーの薬湯(入浴剤ではなく、ラベンダーの実物)に入ると、鼻の通りがよくなりそうな気はするのですが、気がするだけです。

痰も出ています。痰はタバコをやめたのが原因で、副鼻腔炎とは関係がないかもしれないですが、これも一時期は出ていなかったので、たぶん副鼻腔炎由来です。そのうちまた熱が出るかもしれない。

副鼻腔炎はしつこいですが、新型コロナは私の中ではほとんど終わってます。オミクロンの登場で最終章に入りました。あとは各国後処理をどうするか。

オミクロンについては「感染性が強い。しかし、病原性は弱い」というデータがその後も公表され続けています。「ワクチンの効果は低い。しかし、ブースター接種をしていると80%以上の効果がある」というのもほとんど確定。

米国、英国を筆頭に「重症化しにくい」「死ににくい」という点を根拠にして、ウィズコロナ方針になっている国々があり、一方で新たにロックダウンに踏み切った国があります。ベッドの確保ができず、ブースター接種を進めるための時間稼ぎをやっているヨーロッパのいくつかの国だけかと思われます。

その動きに合わせて、懐疑的だったメディアも「オミクロン変異体で新型コロナは解決」という論調に傾いてきています。

※百貨店は2日から初売りが多かったのに対して、大手のスーパーは4日からが主流。「湯〜ゆランドあずま」の近くの東武ストアは2日からでしたが、開店の10時前だったので、結局この日はどこにも寄らずに帰ってきました。

 

 

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