松沢呉一のビバノン・ライフ

東京の大雪は回避されたかもしれないけど、人類滅亡は回避できそうにないと改めて思った—国連世界食料計画(WFP)がまたも警告-(松沢呉一)

 

2月9日のパトロールにて

 

vivanon_sentence数日前まで、東京は9日10日に雪が降るという話だったので、昨日の夜、パトロールに行ったのですが、降ってませんでした。改めて天気予報を見たら、本日10日の朝かららしいですが、午前7時現在、23区内の気温は3度から4度で、降っているのは雨です。八王子でも雨です。もともと「気温次第」とされていて、この様子だと雪になっても積雪量は予想ほどではないかも。

もし大雪になったらスーパーやコンビニに商品が入荷しないかもしれず、2日ほどカレーを食い続ければいいだろうと思って、昨日はスーパーで肉や野菜をいっぱい買ったのですが、うちに帰ったら、カレーのルーがありませんでした。シチューのルーがあるので、シチューでいいか。

少なくとも昨日の夜の段階では雪ごもりの準備で買い溜めの客がスーパーに殺到して、棚がスカスカってことはなく、肉も野菜もインスタント食品もレトルト食品もありましたが、複数のスーパーで、弁当や惣菜、パンの類が早くに完売していて、単身者が買い溜めしたのか? ざっと見たところ、消えていたのはそのくらい。他の商品も消えるのではないかと思っていたので、肩透かしを食らいました。

気の利いたスーパーでは「雪予報!!出ています お買い忘れはございませんか?」という張り紙まで出して、今日のうちに買い溜めしておいた方がいいと呼びかけていたんですけど、いざ商品が棚から消えないと慌てない人が多い模様です。

東京に20センチを超えるような雪が降ると交通機関はストップして、従業員も出勤できず、スーパー自体が営業できないかもしれない。そうなったら急に慌てて営業しているスーパーに殺到して、棚から商品が消えます。

消えてから探そうとすると、100倍のエネルギーが必要になります。トイレットペーパーもマスクも検査キットもそうでした。先に先に手を打ちたいものです。

 

 

またも国連世界食料計画(WFP)が飢餓の警告

 

vivanon_sentence今後世界は食糧危機の時代に入り、その前哨戦がすでにアフリカ大陸や各地の難民キャンプで始まっているとこの私でさえも警鐘を鳴らさないではいられない状態になってきています。

昨年も警告を出していた国連世界食糧計画が必死の警告を今月8日にまた発表しています。アフリカ東部の干ばつで、エチオピアソマリアケニアの3カ国で1,300万人以上が飢餓の脅威に晒されているという内容。

とくにエチオピアは、内戦によって難民化した人々が多数出ている上に、ティグレに残っている人たちも食料不足に陥っています。WFPによると、ティグレの住民の4割が極度の食糧不足に直面しているとのことです。

 

 

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