ロシアではウクライナカラーで捕まる?—東京・中野は日本のウクライナ-(松沢呉一)
ロシアでウクライナカラーは違法という噂
これ、ホントかな。
検索すると、この動画が伝えるような事実はあったようですが、明文化された規則にはなっていないでしょ。そもそも「青と黄色という色の組み合わせを禁じる」という規則は実行不可能。どこからどこまでが青か、どこからどこまでが黄色かという線引をすることも不可能。
私自身、先日たまたま辛子色のTシャツに紺の短パンで。わかりにくいウクライナカラーになっていて、こういった偶然を防ぐことも不可能。
せいぜい「ウクライナを支持することを意味する表示」として、それ以外の要素と合わせて判断の材料にすることができるだけでしょう。
青と黄色のスニーカーで罰金刑になった人は、集会に参加していたそうです。この場合、スニーカーの色はウクライナの国旗に合わせたであろうことが推測できて、靴自体が違法なのでなく、集会に参加したことが違法であり、靴がその状況証拠という論理じゃなかろうか。論理の通らないことを平気でやるロシア当局の考えていることはわからんですけど。
どうあれ、くだらないですけど、昨日、「メデューザ」に、ロシア当局が「ロシアの特別軍事作戦が始まって3ヶ月(100日)」といったように、特別軍事作戦が長期にわたって続いていることを意識させるような表現をしてはならないとの通達が国営メディアに伝えられたそうです。くだらねえ。
「メデューザ」の情報源になっている人たちは国営メディア内にもいて、複数の情報提供者から同じ情報がもたらされたそうですし、これだけ国外メディアがそれに類する表現を使っているのに、国営メディアは一切書いていないか、書いていても控えなので、そういった通達があったことは間違いなさそうです。
しかし、文書は存在しないのだと思います。すべて口頭で伝える。いざとなったら、「そんなことは言ってない」と逃れられるようになってます。
ウクライナカラーもなんらかの通達が取締り当局内でなされているかもしれないけれど、文章化はされていないでしょう。
※2022年4月21日付「OBOZREVATEL」
コインパークはウクライナカラーを好む
上の動画のサムネイルにツタヤのTポイント・カードのロゴが出ていますが、実のところ、ウクライナカラーを使っているロゴや店舗カラーはそんなに多くはないです。写真をコレクションしてあるので、公開するとします。おおむね夜中に撮っているため、きれいに色が出ていないものがあります。とくに黄色は色がきれいに消えることがあって、それはさすがに外しましたが、以下の写真でもきれいに色が出ていないものがあることをお断りします。
青と黄色の組み合わせがもっともよく見られるのはコインパークです。
複数のコインパークの系列が青と黄色を使用。いかにもコインパークの色ってくらいに馴染んでいるので、新規でコインパークを出す場合でも似た色使いにしそうです。そもそもなぜこの2色を使い出したのかについては不明。
この2色を使っているものはコインパーク以外にもあるのですが、考えぬかれたデザインの看板ではしばしば他の色が入ってきます。
たとえば松屋。
ほとんどウクライナですが、赤の印象も強い。
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