なぜロシアのサッカー選手たちは(ほぼ)沈黙したのか—対してスペインで活躍する女子サッカーのナデジダ・カルポアはカッコよすぎ-(松沢呉一)
火炎瓶シリーズ
ロシア国内のプロテストはその後大きな動きは見られず、散発的に火炎瓶が飛んでいる程度です。
1週間前にクリミアの役所の敷地に火炎瓶が投げられていますが、建物には広がらず。
6月4日、ハバロフスク地方のコムソモリスク・ナ・アムーレでは、国家親衛隊の敷地でガソリンに火を付けられて建物に燃え移りましたが、大事には至らず。容疑者として50歳の男が逮捕されたとのこと。50歳だし、入隊事務所ではないので、自分が徴兵されないために資料を焼くための放火とは違って、純然たる反戦行動か。
一昨日(6月7日)は、ウラジオストクの入隊事務所に、2人の男が火炎瓶を投げて、建物に火が燃え広がっています。死傷者はいない模様で、犯人は捕まっておらず。
把握できている範囲で、入隊事務所が襲撃されたのはこれが18ヶ所目になると「メディアゾーン」が報じています。
この1週間の火炎瓶シリーズはこんな感じでした。
※2022年6月8日付「УКРАИНСКАЯ ПРАВДА」
レズビアンであることを公開し、戦争に反対であることも表明する女子サッカーのナデジダ・カルポア
ロシアの国内的なプロテストはそんなところですが、国外に出たロシア人の強烈な戦争批判、プーチン批判が出ました。
女子サッカー選手のナデジダ・カルポワです。
この 人。
カッチョいいなあ。
彼女は同性愛者であることを公開していて、そのことを主たる理由として、2017年にスペイン・リーグに移籍。同性愛者であることを隠さないでいい社会を求めたと言ってます。
現在バルセロナ在住の彼女をBBCがインタビューをしています。昨日出たばかりの記事です。
2022年6月8日付「BBC」
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