意識が朦朧とした状態で事故るインパルス・堤下—意識が朦朧とした状態で滅亡する人類-(松沢呉一)
初夏から北半球は真夏に
今年は5月中に真夏日になったり、その数日後には各所に巨大雹が降るなど、世界的な気候変動の大波が来ていることを日本でも体感できてます。私も真夏日に銭湯の清掃をするのはきっついことを学びました。
雹は、地表近くで温まった空気が上昇して急に冷やされることで結氷し、それが地表に落ちて雨になる。その時に溶けないと雹になるというメカニズムであり、地表の温度が高く、上空の温度が低い時期に起きやすい。今までにも雹は降っていたわけですが、初夏の気温の高さを見る指針になりますから、世界各地で巨大な雹が降っているのはやはり異常と言っていいかと思います。
数日前に米サウスダコタ州のベルフーシュに降った雹は強烈。
店舗や家のガラス、車のガラスがガンガン割れてます。
北京も同様。
東京では、5月の真夏日以降は比較的過ごしやすい気温が続いていましたが、先週末は久々に蒸し暑くて、銭湯の清掃中に頭がボーっとしてきました。運転する車が連続で事故ったインパルスの堤下はこんな感じかと思いました。睡眠薬を飲んで寝られればいいのですが、寝られないと意識が朦朧として、記憶が消えます。今回は睡眠薬を飲んでいたのでなく、前回の事故で活動自粛になった際に始めた銭湯のバイトで意識が朦朧としていたのでありましょうか。
世界各地の熱波
国外に目を転じて。早くも40度を超えているスペイン、フランスなど地中海沿岸の各国はこんな感じかとも思いました。地中海沿岸では夏のほとんどの日が40度を超えるという予想が実現しつつあります。地中海沿岸では銭湯の掃除は無理です。
すでに落ち着いてますが、南アジアでは50度を超える勢いだったので、まして無理。暑さに慣れているインド人もバタバタと倒れておりました。
50度を超える状態を想像しにくいですが、こんな感じ。
インドはこれに近い状態です。クレヨンで絵が描けないです。
デスヴァレーの高温は今に始まったことではなく、気候変動とは無関係ですけど、アリゾナ州フェニックスでは人が住んでいる場所で45度を超えてます。銭湯の掃除は無理。
世界各地の山火事、洪水
この時期に真夏になっているのは、南アジアだけでなく、日本もそうですし、この時期の平均気温が22度のウイグルのウルムチでも31度に達してますので、銭湯の掃除は厳しい。
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