マスクをはずせなくなった人々—夕方の駅周辺だとマスク率はほとんど落ちていない-(松沢呉一)
現在のマスク率
「屋外ではマスクをしなくていい」という呼びかけがしつこくね? たまたま行政の呼びかけを連続して見ただけかもしれないけれど。
これまでは屋外でまで「マスクしろ」と呼びかけることに反発を覚えましたが、それと同じく、しつこく「マスクをしなくていい」との呼びかけがなされることにも反発したくなります。
したけりゃ真夏の炎天下でもマスクをし続ければいいではないか。ほっとけよ。
しかし、全国各地で気温が高くなるとともに熱中症で病院に運ばれる例が増えていて、「熱中症で体の調子がおかしい」というところに至っても「マスクをはずした方がいい」という発想にならない人たちがいるらしい。
それとともに、「自分以外の誰もがマスクをしているところでマスクをはずす勇気がない」という人たちや顔を見られないことの安心感からマスク依存になっている人もいるようです。そんな人たちのケアまで行政がしなければならんのか。子どもか。
その後も私は時々マスク率を数えていて、防寒具としてのマスクの役割を終わって以降、着々マスクをしない人が増えてきている実感があったのですが、カウントするのが夜遅くが多いためかもしれない。深夜だと人が少ないし、自分を見ている人も少ないので、マスク率が落ちます。
そこで、一昨日の夕方から夜にかけて、新宿駅と新大久保周辺でマスク率をカウントしました。駅の近くだったのと、仕事が終わってすぐだった人が多かったためでしょうが、その時間でも十分に暑かったにもかかわらず、ノーマスク+顎マスクの計で、3パーセントから9パーセントでした。1年前とほとんど変わっていない。
※神奈川県のサイトより
今なおマスクをしない人は1割にも満たない
さらにカウントすれば10パーセントを超えることもあったかと思いますが、10回ほどカウントして10パーセントを超えたのは1回もなし。3パーセントから9パーセントと幅が広いのは、5人の集団が全員ノーマスク+顎マスクといったケースがあるためです。そういう集団がいると9パーセントになります。
住宅街でノーマスクの人は「ちょっと買い物に出た」「ちょっと犬の散歩に出た」といった中高年が多いものですが、新宿駅、新大久保駅周辺ではそのタイプはほとんど見かけず、より確信的にマスクをしない若い世代が中心です。
もっと遅い時間になったり、同じ時間帯でももっと人の少ない場所だと10パーセントを超え、20パーセントを超えることもありますけど、午後6時台から7時台の大きな駅周辺だとなおマスク率が高いという結論に。
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