受け入れる自治体・民間団体・親族・個人—日本のウクライナ人[2]-(松沢呉一)
「ロシアが軍事侵攻を開始してから半年の節目に振り返る—日本のウクライナ人[1]」の続きです。
日本ウクライナ文化協会の日本語教室
YouTuberのリリヤさんのチャンネル。
彼女は日本人と結婚して名古屋で暮らしています。
リリヤさんのチャンネルはこれまで観てなかったのですが、弟のバレンティンが日本に来てからはほとんど観てます。バレンティンに日本の食べ物を食べさせるという趣旨が多いのですが、それ自体はわりとどうでもいいとして、彼が日本に慣れていく様子が頼もしいのです。定点観測。
「日本語学校」と言ってますが、中で説明されているように、日本ウクライナ文化協会が、ウクライナ難民向けに無料でやっている教室です。
バレンティンはこの動画の中でも日本語を話しています。「日本語は難しい」と言うのが外国人のお約束ですが、彼は「難しくないです」と言ってます。たまたまの流れでそう言ったのでしょうけど、彼は頭がよさそうですから、半分本当かも。
このあと第一期のコースは終了しています(下の動画参照)。
リリヤさんは先日、一度ウクライナに帰国しようと思っていると語ってました。コロナでしばらく帰れておらず、戦争が終わるのを待っていたらいつになるのかわからないと。今現在日本からスムーズにウクライナに入り、中で目的地まで移動し、そこからスムーズにまた出国できるのかどうかわからんですけど、もうちょっと様子を見た方がよさそうと思いつつ、ともあれそういう姿勢には感心します。
いくつになっても踊りたい
前に、ウクライナ人が多数いる自治体と他にいない自治体と、どちらがいいかって話を書きました。どっちもいい点、悪い点がありそうですが、総じてウクライナ人が多数いる自治体の方がスムーズに支援を受けられそうです。
とくに名古屋ではウクライナ文化協会の役割が大きい。
スタックホーワ・ガリーナさんはメチャいいな。人間こうありたいけど、歳をとると難しくなりそうです。
日本ウクライナ文化協会の川口リュドミラさんの顔と名前も覚えました。
日本ウクライナ文化協会は日本語教室以外にもさまざまなイベントもあって、ウクライナ人同士の交流も盛んで、そういう報道でバレンティンらしき姿を見ることもあります。
過去に日本で暮らした経験は大きい
愛知県在住の人たちが続きましたが。東京都の次に多くのウクライナ人を受け入れているのは福岡県で、人口比で言うと、日本で一番かもしれない(計算まではしていない)。これは高校や大学、日本語学校が受け入れに積極的だからです。就学ビザ率が高いはずです。
学校主催のイベントや企業と学校が連携したイベントが開かれているので、テレビに取り上げられることも多いのですが、以下の動画が学生とは違う人たちの現実をよく見せてくれます。
クリス・スタイルさんは福岡在住のYouTuberです。ゲストのイリナさん(39)、と娘さんのソフィアさん(13)はテルノーピリから日本へ。福岡では学生向けではない日本語学校の講習があるようです。
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