松沢呉一のビバノン・ライフ

少しもタバコを吸いたくなくなったことの寂しさを聞いてください—ニコチンフリーのタバコよりも効果的な禁煙法-(松沢呉一)

前回説明したように、タグマ!のリニューアルに伴い、オンボロPCでは図版をつけることもタグをつけることもできなくなりました。数日内に打開する予定ですが、それまではすでに出せる状態になっていたものしか出せません。

本日は2月中旬に書いたまま、もうどうでもいいかと思って放置していたものを出しておきます。

 

 

タバコについて書かなくなった理由

 

vivanon_sentence本年の1月1日に、机の上にずっと置いてあった1本のタバコを吸ってからも、少しはタバコについて書いてましたが、もっぱら歴史的な話で、私自身とタバコについてはパタッと書かなくなりました。吸いたい気持ちが失せてしまったためです。

あれから直線上にただただ吸いたい気持ちが減じたのではなく、ちょっとした波乱がありまして、これから禁煙する人、すでに禁煙したけれど、なお迷いがある人たちには参考になるかもしれないので、書いておくことにします。

1月1日のタバコがムチャクチャおいしくて、あれからまた吸いたい気持ちが高まってました。それも徐々に落ち着きつつあったのですが、あのおいしさが忘れられず、「月に1日だけ吸っていい日を設定するのはどうだろう」と考えたりしていました。その日が来るまでは我慢する。

ただ、これをやると、その翌日からしばらくは吸いたい気持ちが高まって苦しんで、そのうち吸い続けることになりそうです。

迷いがありつつも、そんなことを考えることで、「2月1日までは我慢するべ」と吸いたい気持ちを抑えていたのですが、1月半ばになって、ドンキに行った際に、レジ横にニコチンフリー・タバコがあるのを発見。正確にはタバコではなく、茶葉を巻いたもので、禁煙グッズです。口が寂しいのでこれを吸ってニコチンが体から抜けるのを待つわけです。

これなら吸っていいかというので、買い物をレジで計算しているスキに衝動的にカゴに入れました。

※LEAF SMOKE。なぜかこの商品は通販では買えないみたいです。

 

 

禁煙用のニコチンフリー・タバコに依存しそう

 

vivanon_sentence家に帰ってすぐに火をつけたのですが、全然おいしくない。茶葉だとマリファナみたいなニオイかと思ったのですが、そうでもない。今もあるのかどうかわからないですが、喉の薬で火をつけて吸うタバコみたいなものがあって、それに近いかな。

まずいので、1本吸ってもういいかと思ったのに、なんか吸いたくなるんですよね。結局半日で全部吸ってしまいました。

タバコの依存性はニコチンにだけあるのではなくて、煙にもあります。長年それを通してニコチンを摂取してきたため、煙にも快が染みこんでしまっているのか、ニコチンとは別に、その刺激が快に変化するのか、どっちかわからんですが、喉を煙が通っていくのが快楽なのです。

一箱吸ってから、もうひとつ味が違うのがあったので(たしかレモン味)、そっちも続けて試そうとも思ったのですが、これ自体が癖になりそう。しかし、決しておいしくはないし、値段もタバコより少し安いだけなので(400円だったかな)、「だったらタバコの方がいいじゃないか」になりそうです。

「月に一回、このノンニコチン・タバコを吸う日を設定するのはどうだろう」と考えたりもしました。間違いなくタバコよりこっちの方がやめやすいのです。

そこまでして吸いたいかってことなのですが、1月1日に吸ったタバコのおいしさが忘れられない。

アマゾンで売られているニコチンフリーの中国製茶葉タバコ「玫瑰观音」。お湯に入れると、茶として飲めるとあります。

 

 

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