抵抗すれば拘束されて戦地に送られる中、ヤクーツクのプロテスト・ダンスに希望を見た(松沢呉一)
ドイツが徴兵拒否のロシア人を受け入れ
あしやさんとディアナさんのニュース解説を見ておくと、ロシアで起きていることの95パーセントくらいは拾えた気になります。錯覚です。
ふだんはおちゃらけている人でも、戦争の話になるとシリアスになったりするわけですけど、ディアナさんはいつもと一緒。戦争当事国の人なのに。
ロシア人に対するビザの発行を中止した国はディアナさんが挙げるバルト三国、チェコ、フィンランド以外にもあって、スロバキア、ベルギー、オランダも発行中止しています。
他の国が二の足を踏む中、徴兵拒否をしたロシア人を受け入れる準備があるとドイツが発表したのは、ナチスドイツの時代に抵抗運動した人たちが苦労したことを踏まえていましょう。ナチス協力者たちのほとんどは戦争責任を問われることなく戦後も生き延びたのに対して、抵抗運動した人たちは捕まってギロチン刑になり、収容所の中で餓死し、国外に逃げても野たれ死んだ人多数。
とは言え、ドイツではもともとスラブ系蔑視が強い上に、あたおかなロシア系住民がプーチン支持のデモをやったため、ロシア系住民が増えることを嫌う国民も多いでしょうから、この決断は容易ではなかったはずですが、「そうは来ない」との読みがあるかもしれない。メデューザによると、28日から徴兵対象者が国外に出ることを禁止するとのことで、一部検問所ではもう始まっているそうです。
懲役拒否者の亡命に限定すればドイツに来るのはせいぜい数百から数千か。この程度だったら日本も受け入れていいんじゃないですかね。厳しく審査した上で。
それでもここ数日で空路、陸路で多数の人が国外に逃げていて、動員対象ではない人たちは引き続き国外に脱出しますから、30万人を動員するために、30万人、あるいはそれ以上の国民に逃げられるんじゃなかろうか。
入隊事務所への火炎瓶攻撃再開
火炎瓶が好きなのに、うっかりしてまして、「おそロシアニュース」を観るまで、入隊事務所への火炎瓶攻撃が復活していることを見逃してました。
映像も出てました。
https://www.youtube.com/watch?v=YDkcr05af4E
ウクライナ・メディアです。
無人ですから、人は死んでないでしょう。死ななきゃいいってもんです。
警備が厳しくなっていそうでもありますが、反戦デモが頻発しているため、案外入隊事務所は手薄かもね。
概要欄には入隊事務所への火炎瓶攻撃は20ヶ所目と出ていますが、これはウクライナ侵攻が始まって以来の数字です。
反戦デモさえできない国では地下に潜るしかなくて、予定通り、火炎瓶、落書き、ビラ貼りなどの活動が活発化しつつあります。
ナチスドイツでの地下活動を参考にして、できるだけ少人数でやった方がいいと思います。人数が増えれば増えるほど情報が漏れ、おっちょこちょいの誰かが捕まって一網打尽になるリスクが高まります。かといって一人だと気持ちが萎えますし、見張り役もいないのでは捕まりやすいので、2人から5人が適正人数でしょう。
一昨日のモスクワ
ディアナさんが言っているように、一昨日の土曜日は、プロテストが呼びかけられていて、初日ほどではないにせよ、各地でプロテストが行われて、OVD-infoによると、800人以上が拘束されています。この一週間で2千人を突破。
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