松沢呉一のビバノン・ライフ

ロシアの戦闘機が戦わずして墜落していくのはバードストライク? 部品不足? バルチザンの工作?-(松沢呉一)

 

イルクーツクでSu-30が墜落

 

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丸一日経ってしまいましたが、つい数日前に、Su-34が墜落したのに続いて、今度はイルクーツクSu-30が墜落。

 

 

車に搭載されたカメラでしょうけど、見事に墜落した瞬間をとらえています。地面に衝突した時はどうして爆音がしないんだろ。

後半の映像で、住宅街に落下し、多数の建物が燃えていることも確認できますが、死亡者はパイロットの2名のみ。本当かどうかは知らん。ロシアと中国とイランの政府発表は信用できない。

非戦闘状態の戦闘機の墜落はこれで11件目だそうです。よーけ落ちてます。ロシアには渡り鳥が多いので、バードストライクでどんどん落ちるわけです(前回のSu-34の事故は、部品交換ができないので、だましだまし使っているのが原因という説が有力。そりゃ、「部品がない」と本当のことは言えないのでしょうが、タバコの火から引火しただの、鳥がエンジンに突っ込んだだの、「そうであったらいいのに」という願望を事実かのように発表するロシア)。

今回は、軍に納品する前の試験飛行中だったとのこと。この地に製造工場があるのです。できたてホヤホヤの新品ですけど、納期が迫っているのに部品が足りないので、中古自動車や中古洗濯機の使えそうな部品で間に合わせたとか、そんな感じじゃないですかね。

何にせよ、前回も今回も万に一つの偶然が重なったのではなくて、必然的に起きるべくして起きることが起きただけと見た方がよさそうです。車両だったら粗が出にくいのが、飛行機だと部品ひとつが不良品でも墜落しますから、真っ先に航空機に影響が出ているわけです。これからもどんどん落ちて、クレムリンやプーチンの自宅を直撃しますように

 

 

パイロット視点の墜落映像

 

vivanon_sentenceこれとほとんど同時に、今まで観たことのない墜落映像が公開されました。

 

 

ウクライナ軍の提供映像だろうと推測できるとして、いつどこでの戦闘かの情報が記載されていないですが、ロシア軍の戦闘機がウクライナ軍のミサイルによって墜落する瞬間ということです。パイロットのヘルメットに装着したカメラがとらえたものでしょう。

 

 

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