第35回全日本マーチングコンテストとパーティ・マーチングバンド—「オレンジの悪魔」にキャバレーを見た[付録2]-(松沢呉一)
「ビバノン」での今年1番の人気は「オレンジの悪魔」シリーズ
ロシアとウクライナのことを書いても、イランのことを書いても、中国のことを書いても、読む人は極少です。
では、「ビバノン」で何が人気かというと、最近では「オレンジの悪魔」シリーズです。すでにアクセスは落ちてますが、中でも、「京都橘高校吹奏楽部と島根県立出雲商業高等学校吹奏楽部の比較—「オレンジの悪魔」にキャバレーを見た[付録]」は、今年一番のPVで、更新から1週間といった単位で見た時に、「ビバノン」史上ベスト5に確実に入ります。ベスト3に入るかも。決して大袈裟ではなく、ロシアやイランの100倍くらいのPVです。
「ビバノン」では音楽ネタも受けが悪いのですが、たぶん誰かがリンクをしてくれたのだろうと思います。ありがとうございました。
マーチングバンドは赤羽馬鹿祭りで観るくらいで、今までそんなに強い興味があったわけではないし、今なおそんなに詳しいわけでもない。京都橘高校吹奏楽部も、キャバレー、バーレスク、ムーラン・ルージュ、ラインダンス、ナチス時代のスウィングスといった私の興味に引きつけてまとめてみましたが、これ以上は無理。
つうわけで、付録編を入れて13回で終了したのですが、気になっているテーマがあります。それをまとめようと思っているのですが、調べるのに手間取っているので、もうちょっと時間がかかります。
それまでの場繋ぎとして、また「付録編」を出しておきます。
第35回全日本マーチングコンテスト/高等学校以上の部の結果
YouTubeがこんな動画をプッシュしてきました。
これは11月20日に行われた第35回全日本マーチングコンテストの高等学校以上の部にエントリーした団体一覧です。例年、金賞受賞団体だけの映像も公開しているのですが、そちらはまだ編集しているのかな。
結果は箕面自由学園高校(大阪府)、京都橘高校(京都府)、活水中学・高校(長崎県)、東海大学付属高輪台高校(東京都)、滝川第二高校(兵庫県)、玉名女子高校(熊本県)、習志野市立習志野高校(千葉県)、精華女子高校(福岡県)、東京農業大学第二高校(群馬県)の9校が金賞。
マーチングバンドの強豪校の名前はずいぶん覚えましたが、エントリー団体全体ではまだまだ知らない学校があります。愛知は東邦高校じゃないし、島根は出雲商業じゃないのか。愛知県は名電高と安城学園高校と愛知県立江南高校の3校、島根県は県立松江商業高校と出雲北陵高校の2校。
愛知県は人口が多く(755万人)、よって高校も多いですから、首都圏と同じく層が厚いのはわかるとして、島根県は66万人しかいない。愛知県の10分の1以下。足立区と江戸川区が人口69万人で島根県とだいたい同じ。なのに、この層の厚さは何じゃろな。人口の9割が吹奏楽をやっているのか?
こう言ってはナニですが、島根県は地味です。出雲大社くらいしか行くべきところはなく、宍道湖のしじみくらいしかよく知られる名産品がないですから、これからは県を挙げてマーチングバンドの県として売り出すといいのではなかろうか。マーチングバンド自体、地味っちゃ地味ですが。
京都橘高校のバーレスク系の動きとともに、箕輪自由学園の軽快すぎるステップが気になります。あれで乱れることなく吹けるのか?
金賞受賞校の映像が公開されるのが楽しみになるくらいにマーチングバンドの虜です。
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