松沢呉一のビバノン・ライフ

仁藤夢乃にとっての虚言—Colabo✖️暇空茜[傍流編15]-(松沢呉一)-[無料記事]

Colaboと共産党のつながりの強さを明らかにした「赤旗」の記事—Colabo×暇空茜[傍流編14]」の続きです。

念のために書いておきますが、仁藤夢乃と呼び捨てなのは、「有名人呼び捨てルール」のためであり、他意はありません。バランス取って、暇空茜も呼び捨てにしてます。ゲーム業界以外でも、今や彼は有名人でしょう。

 

 

捏造された被害

 

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存在は知ってましたけど、今まで私は仁藤夢乃を取り上げたことがありません。忘れているだけかと思って「ビバノン」を検索してみましたが、やはり不正会計疑惑について書き始めた昨年末まで一度も取り上げたことがありませんでした。SNSでは取り上げたことがあったかもしれないですが、軽く触れただけかと思います。Colaboに至っては、今回初めて認知しました。

そもそも私は性風俗関係や糞系フェミについては何をどう書いても暖簾に腕押し状態で、自分の力不足を認めざるを得ず、ここ10年ほどは積極的に取り上げることがなくなっていて、関心も薄くなってます。諦観です。

私たちは買われた展」くらいは知っていても、女の主体性を否定して、「女は被害者・犠牲者にしかなれない哀れな存在とする社会を目指す道徳主義者のイベント」としてしか認識してませんでたした。見事なタイミングで「シャブ牧師」が関わっていたことを知って、もう少し理解が深まったところです。「何の縁もない人たち」と思っていましたが、急に身近になって、石丸元章の仲間かと。

仁藤夢乃に対して、いい印象はこれっぽっちもないですが、わざわざ批判したい人でもなかったと言っていいでしょう。よく知らないので、批判しようもないし。

今や仁藤夢乃についてもずいぶん詳しくなりましたが、知れば知るほど、ある疑いを抱くようになっています。Colabo問題を個人の資質にまとめ上げることへの抵抗がないわけではないですが、「Colabo問題≒仁藤夢乃問題」ですから、無視はできない。

すでにご存じの方も多いでしょうが、昨年の10月18日のツイート。

 

 

 

これに対する疑惑。

 

 

被害の捏造だと断定していいでしょう。

 

 

「割と正義」から「なんだかなー」へ

 

vivanon_sentenceこれについては、他の人々も「経年劣化では?」「傷だとしても古いのでは?」と指摘しています。

 

 

この紅トロさんは、「フェミニスト」と名乗っていて、Colaboを「割と正義側」と評価しています。そういう人でもこれは怪しいと見抜いています。「Colaboは正義側」という評価は間違っていると思いますが、評価は人それぞれとして、「正義側だからいい」という考え方ははっきり間違いです。「いいことをしているから悪いことをしていい」という考え方が、善意の顔をした悪人を育てます。

「ビバノン」のどっかに書いてますが、善意の顔をした活動家が、悪事に手を染める例がよくあるのは、他者が善意の活動をチェックしないのと同時に、本人も悪事の肯定をしてしまうからだと思います。もう一つは悪人が悪事を働く際に、善意を装った方がスムーズと言う知恵によるものかと思います。「善意の人が転落するパターン」と「悪意の人が善意を装うパターン」。

紅トロさんはColaboの味方のはずだったのですが、こうなってます。

 

 

割と正義側」が「なんだかなー」になりました。そりゃ、そうなりますよ。

 

 

耐用年数を超えたシートを張り替える予定だった

 

vivanon_sentenceその続き。

 

 

老朽化したシートを張り替える予定があったのです。

つまり、「うっかり間違えた」というわけではなくて、以前からついていた傷を最近つけられたことにする意図があったのではないか。

そこまでの意図はなかったにしても、「前からついていた可能性が高い」と推測できる状態にあったにもかかわらず、以前の写真を確認せずに騒ぎました。また、シートを張り替える予定があるんだから、その業者に故意に傷つけられたものか、経年劣化かを調べてもらえばいいのに、それもやらずに騒ぎ立てたのは相当に悪質です。

その上でここまで言っていたんですよ。

 

 

前からついていた傷を「少女・女性に対するヘイトクライム」として騒ぐ。百歩譲って、最近ついた傷だとしても、このタイミングで経年劣化でひび割れたかもしれず、街路樹に引っかかったのかもしれず、酔っ払いがイタズラしたのかもしれない。自分たちに対する嫌がらせである根拠は一切ないまま、ここまでのことを言える人がまともなはずがないでしょう。

 

 

仁藤夢乃にとっての虚言は彼女の存在そのもの、Colaboそのもの(の疑い)

 

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たまたまこれについてだけおかしなことを言ってしまったのでしょうか。あるいはいつもやっているのでしょうか。

こちらをご覧ください。

 

 

 

一昨日、公開されていたものです。

これを観て思い出しました。彼女は「15歳の時に秋葉原のメイドカフェで働いた」との触れ込みで海外メディアからも取材されていました。

秋葉原に無茶苦茶詳しいやん@skd7さんが、彼女の嘘を暴きます。これまで存在していた秋葉原のメイドカフェはすべてリストアップされていて(すんげえ)、衣装や仁藤夢乃が語る店の内情、サービス内容から、「存在しない店」と断定。

これについては、秋葉原にもメイドカフェにも疎い私は判断ができないですが、やん@skd7さんのツイートを見ると信用できそうです。

飲み会のネタとしての嘘ならさして責められるべきではないとして、バイト歴ではあれ、経歴詐称の一種でありますし、その経験があったから、国外に向けて発言する機会を与えられたのです。そして、語っている内容も当然デタラメだったとなれば許されていいはずがない。

Colaboはこの延長で運営されています。公的資金を得る際にも、代表者の経歴を添えることがあるでしょう。そこでも堂々経歴詐称をしていたのだとすると、その資格を疑わせるに十分です。

続きます。

追記:散歩しながら、このことをさらに考えてました。メイド服を着た写真は「秋葉原ではないメイドカフェでの写真」「おっパブ、キャバクラなどでのコスプレ」「ヘルスやデリヘルなど性風俗ジャンルでのコスプレ」「ほか」の可能性があります。

風営法で言えば「店舗型性風俗店(ソープランドやヘルス等)」「無店舗型性風俗店(デリヘル)」「接待営業型の風俗店(おっパブやキャバクラ)」「深夜営業の飲食店(バー、スナック等)」「風営法対象外(喫茶店やレストラン)」の5種に分類できます。通常メイドカフェは、深夜営業がなく、接待営業もないので、「風営法対象外」でしょう。食品衛生法上の届けが必要なだけ。このうち、「性風俗店」が18歳未満を雇い入れることは稀。たまに摘発されますが、偽造の身分証や他人の身分証を使って、店側がそうとは気づけなかったケースがほとんど。全国で年に数件あるかないか程度の摘発のうち、そうとわかっていて雇い入れることは一層稀であり、可能性は相当に低い。

「店舗型性風俗店」→「無店舗型性風俗店」→「接待営業風俗店」→「深夜営業飲食店」→「風営法対象外」の順に可能性は高くはなりますが、営業内容と労働時間を遵守していれば、「風営法対象外」では18歳未満を雇用しても違法ではないはず。

ということになりますが、どれにしたって「秋葉原のメイドカフェ」以外で働いたことを「秋葉原のメイドカフェで働いた」とするのは虚偽です。それでも事実だと言い張るのであれば店名を出せば済むことです。すでに存在しない店であればもちろんのこと、存在する店であっても、悪質な店だったようですから、店名を出せない事情は考えにくい。

これも著書に書かれているのでしょうから、読むかな。読みたくないけど。

 

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