松沢呉一のビバノン・ライフ

音喜多駿参議院議員による質問主意書の重要ポイントと、矯風会が仁藤夢乃に見出した重要ポイント—Colabo✖️暇空茜[傍流編24]-(松沢呉一)

足立康史議員と池内さおり元議員が教えてくれること—Colabo×暇空茜[傍流編23]」の続きですが、内容は「不要となった施設が税金を貪り続けるために—Colabo×暇空茜[傍流編22]」からつながってます。

 

 

音喜多駿参議院議員の質問主意書

 

vivanon_sentence

音喜多駿参議院議員の質問主意書で、今期の国会に楽しみができました。

 

 

 

 

若年被害女性等支援事業についての質問(一〜二十五)の)については、「事業主体は東京都であり、厚労省としてはその判断を東京都に一任している」としか答えないかも。逃げといえば逃げですが、現に制度上はそういうことでしょう。

だとしても、いくつかの質問については厚労省レベルでも把握し、判断しているはずです。

例えば最初の質問。

 

一 厚生労働省の若年被害女性等支援事業実施要綱(以下「本事業実施要綱」という。)では、本事業の目的について、「様々な困難を抱えた若年女性について、公的機関と民間団体が密接に連携し、アウトリーチから居場所の確保、公的機関や施設への「つなぎ」を含めたアプローチを実施することにより、若年女性の自立の推進に資すること」と示されている。ここで対象者としている「様々な困難を抱えた若年女性」とは具体的にどのような者を想定しているか。また、目標としている「若年女性の自立」とは、どのような状態となることを想定しているか。

 

重要なポイントです。これらもすべて東京都にお任せだとすると無責任すぎます。

音喜多議員、GJ。

 

 

若年被害女性とは誰か

 

vivanon_sentence

仁藤夢乃に限らず、「性搾取」という用語を使う人たちを私は信用できません。この言葉には定義がない。例えば結婚している女というだけで「男性優位社会に性搾取されている」とすることが可能であり、女という属性はすべて性搾取の被害者だとする論理も立てられます。ある種のフェミニストたちに倣えば。

若年被害女性」も同じような用語です。川松真一朗都議が的確に指摘していますが、「様々な困難を抱えた若年女性」という文言は曖昧であり、なおかつ「等」となっているために限界がない。歌舞伎町を歩いている若年女性はすべて対象になり得ます。そりゃ2億円でも3億円でも足りないでしょう。

そもそも若年とは何歳までか。

以下は男女共同参画局による「令和4年度 若年層の性暴力被害予防月間について」のページに出ている動画より。

 

 

若年とは10代と20代のことのようです。一般的な理解としてもそんなものでしょう。

Colaboの考え方からすると、20代後半であっても、キャバクラで働いていたり、ヘルスやソープランドで働いていれば性搾取の被害者。ホストクラブに行っていれば性搾取の被害者として、多額な税金を使って救済する必要があるわけです。デタラメにもほどがあります。

実際には何歳の、どういう境遇にある女性らをColaboが扱っているのかのデータさえ公開されていません。これもプライバシー云々でブラックボックスに入れられてしまいます。やりたい放題なのです。それを厚労省も東京都も容認しているのですから、国民・都民が怒るのは当たり前じゃないですか。

 

 

next_vivanon

(残り 1389文字/全文: 2754文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ