飲食テロをどこまでどう裁くべきか[上]—懲戒の基準[49]-(松沢呉一)
「不正会計の疑惑が深まったColaboを擁護している大学教員は懲戒対象になるか否か—懲戒の基準[48]」の続きです。
トルコの地震
寒さは和らぎましたが、相変わらず鼻の調子が悪くて、時々クシャミが止まらなくなります。咳は出てないですが、クシャミを連発しているとコロナ感染者だと誤解されそうで、できるだけ外出を避けるようにしています。こういう状態なので集中力がなく、「ビバノン」も毎日は更新できない状態です。
昨日は横になりつつずっとトルコの映像を観てました。余震で建物が次々と倒壊しているので、怖いっすわ。
建物の中にいたら即死しそうですが、即死はまだよくて、全身打撲しながら建物の隙間で生き残っているのに助けが来ないまま死んでいくのは辛い。苦しいわ、痛いわ、寒いわ。
シリアでの死者と合わせて、6千人以上が死亡。どこまで数字が伸び続けるのか想像もできません。ウクライナからトルコに避難した人たちの死者も確認されています。
止まらぬ寿司テロ
地震情報をチェックする合間についつい飲食テロ関係の記事や動画をチェックしてしまいます。
先週末、電車の中で「回転寿司に行けなくなった」と若いカップルが話してました。知らなければそれまでですが、寿司テロの動画を見ると、そういう気分になりますわね。「食い物屋なんて裏で何しているかわからんよ」と思い、そういうのをあんまり気にしない私でも、動画を見ると気分悪いっすわ。自分でもよくわからないのですが、不潔なのがイヤなのではなくて、そういうことを娯楽にしているヤツらが腹立たしいのかもしれない。
その前日だったかな。スーパーで大学生らしき女子3人組が食い物を買い込んでいて、お泊まり会の様子。その中の1人がワインのボトルを手にして「早く飲みたい」と言い、メガネ女子が「私も」と続き、もう1人が「レジを通る前に飲んでTikTokに投稿するとバズるよ」と茶化しました。へずまりゅう方式。「それ、まずい、アハハハ」と皆で笑ってやりとりは終わりました。
同様のやりとりが全国のあちこちで交わされていて、そういったやりとりのあと、千組にひと組くらい実行するのがいて、その中の千組にひと組くらい投稿するのがいるんでしょう。
「こんなに話題になって、名前まで晒されて、人生が終わりかねないのに、どうして次から次に出てくるのか」と不思議になるのはもっともですが、話題になると、「やっていいことか否か」「それによって何が起きるのか」を検討することなく真似をするのが出てくるってもんです。
数は少ないですけど、寿司テロリストたちを擁護しているとしか思えないことを言っている人たちもいますね。
醤油差しよりも大切なのはこの子の未来。この子のお母さんや家族の心。
「償っていくしかない」スシロー “ペロペロ高校生” の実母謝罪に反応さまざま「真摯な親なのに」「徹底した追及を」(SmartFLASH) https://t.co/9YEsl0rSxg
— 村本大輔(ウーマンラッシュアワー) (@WRHMURAMOTO) February 5, 2023
「更生できる余地は残すべき」という主張については理解できます。その上で、私は擁護論でなくて、定められたルールに従って罰してよく、その上でルールに従って更生できるようにすべしという考えです。
これについて改めて細かく見ていきます。
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