松沢呉一のビバノン・ライフ

虚構しか見ていない仁藤夢乃やその支持者たち—現実を見ている小杉沙織・紗恵親子-(松沢呉一)

 

女性ホームレス(?)と目が合った

 

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昨夜11時頃、家に帰る途中、気分によって時々通る、駅近くの路地に入ったら、ホームレスがいました。屋根があるわけではないので、ホームレスが寝るには適していない。ちょっと歩けば公園があり、水道もトイレもありますから、駅周辺でホームレスを見ることはほとんどない。ホームレスになって間もなく、土地勘がないのかもしれない。

全財産であろう所有物の入った袋を積み上げ、その隙間で地面にしゃがんでいます。ホームレスの話題を取り上げたばかりだったこともあって注視してしまい、その際に目が合いました。目の部分以外は覆われていたので、はっきりとはわからなかったのですが、女かも。老婆という感じでもなく、40代か50代か。

その場を通り過ぎて、家に着いても、その目が頭から離れませんでした。男だったら、いつものこととして素通りできるのですが、たんに珍しいというだけでも気になり、幡ヶ谷の女性ホームレス撲殺事件が頭をよぎります。あの事件を知った当時、「話しかければああはならずに済んだかもしれない」なんてことを考えてしまいました。どうにもならなかったでしょうが、それでも。

今関連動画を観ていて気づいたのですが、事件のあと宏洋が現場に行ってました。

 

 

これを見て初めてわかりましたが、ビジネスホテルの脇なのですね。新宿までは距離があって、需要があるのかなと思わないではいられないながら、わりと大きなビジネスホテルなので記憶していました。

そこまでは語っていないながら、彼は彼なりに、「数百万もの高級時計を多数買ったり、無駄に豪勢な建物を所有するんだったら、宗教法人は本当に困っている人たちを救済すべきではないか」との思いがあったのだろうと想像します。

 

 

仁藤夢乃やそれに類する人々が見ようとしない現実

 

vivanon_sentence性別さえわからなかったわけですが、アジア系外国人のホームレスかもしれない。その2日前、客がほとんどいない遅い時間のスーパーで、ベトナム人の店員とだべっていたところです。コロナ禍は彼らにとってこそ重圧になってました。

中国人や韓国人はもちろん、ベトナム人やミャンマー人でも、コミュニティの結束は強いため、そうなる前に助け合うでしょうけど、コロナ禍によって同国人を助ける余裕もなくなって、コミュニティからこぼれた人もいそうです。

女であれ男であれ、何人であれ、私にできることはせいぜい話を聞いて、おにぎりと温かい飲み物をコンビニで買ってあげるくらいですが、そうしないではいられなくなって、2時間ほどのちに、千円札を数枚ポケットに入れて再びその場に向かいました。

そこにはもういませんでした。夜遅く別の場所に大量の荷物を持ってわざわざ自分から移動するとは思えず、ビルの警備員に追い払われたのではなかろうか。

女だったのかどうかわからないままでしたが、女であれば間違いなく「貧困女性」です。若年ではないので、WBPCの救済対象ではなく、金にならないのであの人たちは素通りでしょうけど、ガールズバーやメイド喫茶で働いている、貧困のわけがない「若年女性」には声をかけ、ブランドもので身を包む女たちに居場所を提供し、一人当たり6千円台、8千円台の飲食代を惜しみなく使うんだったら、年齢問わず、性別問わず、本当に困窮している人たちに使った方がよくないか?

委託事業の目的とは合致しないわけですが、そもそもWBPCはただただ税金の無駄遣いをしているのではないかと疑うところから始めるべきでしょう。何度も繰り返しているように、私を含めた多くの人は程度の違いはあれども「女子供バイアス」から逃れられません。「子どもと女は無能で無力なので社会は救済しなければならない」と。しかし、それを制度や法にする際には細心の注意をもってバイアスを排除し、事実やデータに基づくべきです。

そういった事実の裏付けがWBPCには決定的に欠けています。本当に救われたのが何人いるのかもわからない。それどころか、前回も見たように、仁藤夢乃の発言は噓に満ちてます。どうしてこんな人間の言うことを信じる人がいるのでしょう。

 

 

小杉沙織さんと紗恵さんの会話は必聴

 

vivanon_sentenceでは、仁藤夢乃の妄想と虚言に基づく空疎な言葉を覆す現実を直視しましょう。

 

 

 

若者メンタルサポート協会小杉沙織理事長と養子に迎えた紗恵さんとのトークです。

 

 

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