松沢呉一のビバノン・ライフ

日本共産党、志位和夫委員長、赤旗にいよいよ呆れる—だったらおまえら、批判に答えろ-(松沢呉一)

 

またも共産党から除名処分

 

vivanon_sentence共産党はまたも党員を除名。盗撮や女子大生の自転車へのぶっかけじゃなくて(これは大西航容疑者)、松竹伸幸氏と同じく「党首公選制」を著書で訴えたためです。

 

 

 

最後に出てくる田村智子議員は、「分断」という言葉を使ってます。異論を唱えると分断として切り捨てるのは全体主義者がよくやる手法。「分断してはいけない」と言えば通りがいいですが、少数意見潰しに他なりません。腐ったタイプのフェミニストもよく言います(「「分断するな」は多様性を否定する言葉—女の分断・フェミニズムの分断 [7]」)。

こんなことをやっていたら党員はどんどん減り、シンパも減る一方だろと思うところですが、こんなことで党に疑問を抱くような人はとっくに離れていますから、そんなに大きな動揺はないんじゃないですかね。党員が歳をとって亡くなっていくので、長期低落は避けられず、新規で党員が入ってくることはいよいよ期待できないとして、「志井派閥だけあればいい。それに従えないのは党を出て行け」と考えるのが共産党員。

 

 

共産党と仁藤夢乃のズブズブの関係

 

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志位和夫長期体制を批判し、「党首公選制」を主張するだけで、古くからの仲間であってもあっさり切り捨てる一方で、仁藤夢乃と共産党との深いつながりを志位和夫委員長自身が公然と宣言。ズブズブ。

 

 

《》がついているように、「赤旗」からの抜粋であり、原文を読むと、ここでの「攻撃」は、煉獄コロアキらの行動を指しています。あれはジェンダー云々とは無関係であることは彼のこれまでの行動を見ればわかるでしょうに。「赤旗」の記事はその程度の取材もできないってことです。プロパガンダ新聞ですから、事実はどうでもよく、わかっていてすっとぼけているだけでしょうけどね。

原文にはこうあります。

 

自民党や日本維新の会などの国会・地方議員らがコラボに不正があるかのように描く質問を続け、攻撃をあおっていることも見過ごせません。

 

東京都の基準では「スタッフの酒代でしかない可能性のある一人あたり8,300円の食事代」も問題なしってことらしいですが、それを納税者が批判するのは当然。「川崎市や横浜市と東京都からの委託金を不正に処理している疑惑」「生活保護費の不正受給を指南していた疑惑」についても追及されて当然。共産党はそれも容認らしい。

共産党はこれらのすべては不正がないと断定しているのですから、Colaboに成り代わって、「赤旗」や志位和夫はこれらの疑問に答えてはどうか。原文ではバスカフェの意義を声高に強調していますが、「バスカフェに若年被害女性は来ておらず、なんら困っていない身内の成人たちに公金を使っているだけではないかとの疑惑」もありますから、これにも答えていただきたい。

公選法に反してでも、仁藤夢乃が池内さおりを当選させようとしたことについてのコメントもいただきたい。

このように、Colabo擁護派は、あたかも煉獄コロアキがColabo批判の代表であるかのように扱い、あるいは背後に暇空茜がいるかのように扱って、「Colaboを批判するのはこんなヤツら」という印象操作を今後いよいよやってくるのだと思われます。

 

 

 

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