松沢呉一のビバノン・ライフ

屋外では4割を超えたノーマスク—風邪を人にうつすと治る説-(松沢呉一)

 

先週末でノーマスク率は4割超え

 

vivanon_sentence3月13日から、マスクをするかしないかは個人の判断ということになったわけですが、方針転換してから、マスクはどうなっているのかと言うと、直後には明らかにノーマスクが増えた感はなかったのですが、徐々に増えていて、先週土曜日の夜遅い時間に新宿および新大久保周辺でカウントしたら、ノーマスク(顎マスクを含む)率が4割を超えた回がありました。何度かカウントしましたが、全回、3割以上でした。最終的にはノーマスクが勝利したことはありませんでしたが、100人カウントする過程で、ノーマスク数がマスク数を超える瞬間もありました。

今までの経験上、深い夜は職場から離れ、飲食を経ているためにマスク率が落ちるので、昼はもう少しノーマスク率は低くなると推測できます。

また、渋谷、原宿はマスク率が下がります。若い世代が多いためです。そう思ってスクランブル交差点のライブカメラを観てみました。

 

 

 

あれ? 意外に少ない。最大2割台って感じです。電車内ではマスクをする人が多く、その流れで駅から出てきた人もマスク率は高いためかと思います。駅から離れると、ノーマスクが増え、夜はもっと増えるはずです。

それでも全体としてノーマスクは増えています。暖かくなったので、防寒具としてのマスクが不要になってきたとの事情もありますが、昨春同時期でも、10パーセントを超えることはまずなかったと思いますから、この数字は方針転換によるものだと断定できます。

カウントして気づいたのですが、マスクしない集団は全員マスクしないし、マスクをする集団は全員マスクをする傾向があります。マスク集団の中でマスクを下げて顎マスクにしているのもいますが、完全に外しているのは少ない。同じ環境にいるので、そうなるのはわかりますが、それより周りに合わせる人がやっぱり多いのだと思います。そんな中でも周りに従わない人が好き。マスクするにせよ、しないにせよ。

また、確認できたのはそんなに数が多いわけではないので、はっきりとは言えないですが、外国人観光客はマスクしていない率が高そうです。マスクをしなければならないルールにおいては、律儀にマスクをしていたのが、各人の判断になった途端にしなくなった印象。東南アジアや南アジア系の人でもそうでした。

このあとも観察を続けます。

 

 

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