煉獄コロアキ失踪で慌てているのはColaboかも—日本共産党の思惑を深読みする[上]-(松沢呉一)
煉獄コロアキ失踪
煉獄コロアキが自殺をほのめかして失踪。
突然ですが煉獄コロアキこと杉田一明はこの世を去ります。
理由はここ最近全財産の450万を失ったからです。
元気にしてましたがかなり落ち込んでました。
仲間も食わせられないしツイッターでアンチ9割なので生きてても仕方ありません。仲間2人が死のうとしてたので代わりに自殺します。…— 煉獄コロアキ (@rengoku56771) March 24, 2023
本気なのか、かまって欲しいだけなのか、どちらかわからんですが、本気の場合は黙って死にますから、おそらく後者でしょう。
法に反してでも、また、他人の迷惑になってでも、目立てば金になって、名を売って選挙に出るような「成功ストーリー」は、醤油チューチュー金髪男のように、なにをしてもいいYouTuberになりたがるのを生み出してしまいます。はっきりと意識しているのは少ないかもしれないですが、「炎上したい欲求」を抱いて、ペロペロしたり、チューチューしたりする人々が激増していることは間違いないでしょう。
それに対して醤油チューチュー金髪男が逮捕される映像や、ガーシーの「おかんだけは」号泣動画は「末路」を見せて、いくらかの抑止力になることが期待できます。女が泣くと許す人も出てきますが、ガーシーが泣いても「自業自得」「だっせえ」「野々村竜太郎かよ」と罵倒や冷笑を集めるのみで、元祖迷惑系YouTuberへずまりゅうまでが「泣けば許してもらえる訳じゃない」と突き放していたのが笑えました。
コロアキのこのツイートも、抑止効果のひとつとしてカウントすべきかもしれないですが、このところ。頻繁にその顔や名前を見ていたので、まったく支持できない私でさえも少し心配にならんではない。ただのかまってちゃんだとしても、死に至ることはありますから、軽く見ない方がよさそうです。
コロアキのこのツイートで、もっとも慌てているのはColaboの人たちではないか。計画が水の泡だと。どういう計画か、説明していきます。あくまで私の深読みですので、そういうものとしてお読み下さい(とくに後編)。
11人の共産党都議が抗議に参加する異常
3月22日の夜、私は新宿にいましたが、マスクのカウントで忙しくしていて、都庁前の騒動のことなんて、頭にありませんでした。皆さん言っているように、「どっちもどっち」「五十歩百歩」「目糞鼻糞」であって、どうでもいいバトルなので。
それでも、あとで中継のアーカイブをテキトーに観たのですが、「ん? どういうこと?」と頭を抱えました。
そもそも東京都がColaboに求めたのは、安全策の計画書を出すことと、それが無理なら場所を変更することでした。私がすぐに思いついたように、また、他の人たちも指摘していた通りに、もっとも簡単で確実な安全策は、警備会社に依頼することです。ギャーギャーうるさい女の壁や弁護士たちこそが騒乱を引き起こしてきたのですから、そんな人間たちは呼ばず、何を言われても聞き流すように訓練された警備員がベスト。
たったそれだけのことも思いつかない無能な団体がColaboです。公金による業務を受託する資格なし。
しかし、能力には疑問がつくのもいるにせよ、弁護士がいっぱいついていて、支える会には大学教員やマスコミ関係者も多数いるのに、誰一人、警備会社に依頼するアイデアを思いつかないなんてことがありますかね。
この日は、11人の共産党都議が参加していたようです。共産党都議は19人ですから、半分以上。参加しなかった都議はきっと除名です。それだけの数を揃えるんだったら、Colaboに安全策を教えてやればいいのに、この都議たちも「警備会社に依頼する」という程度のことも考えられない無能集団です。
しかし、共産党の幹部や議員は、盗撮したり、女子大生の自転車に体液をかけたりするにせよ、それなりには能力の高い人たちが選ばれているはずです。その人たちが警備会社に依頼することも思いつかないなんてことがありますかね。
ないと断言はできないですが、ここには彼らの計算があると考えた方がいいのではないか。
警備計画書を出して、東京都がそれを認めて、区役所前でバスカフェを出せることになったら、今回のように共産党都議団が全面的に出てくる機会がありません。共産党は、すでに党首が意思表示しているのに続いて、この件については全力でColaboを支持することを数字で見せたかったのではないでしょうか。
これについては都議会運営において、都民ファーストは共産党の協力が必要であり、共産党はそれをわかった上で、「この件でColabo潰しをするようなことになったら、どうなるかわかっているでしょうね」という脅しをやったのだとの説が出ています。
暇空茜もこの説を取り上げてます。
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