松沢呉一のビバノン・ライフ

仁藤夢乃の虚言は東京都には通じず—日本共産党の思惑を深読みする[下]-(松沢呉一)

煉獄コロアキ失踪で慌てているのはColaboかも—日本共産党の思惑を深読みする[上]」の続きです。

 

 

仁藤夢乃の被害者ぶりと虚言とゴリ押しは東京都に通じず

 

vivanon_sentence振り返ってみれば、Colabo問題が、ネット上で超特大の話題になったのは、11月29日のあの記者会見だったわけです。Colaboの不正会計疑惑を追求する一般市民の住所を弁護士が不適切に流用して名誉毀損で裁判を起こしたことをわざわざ議員会館を使って大々的に開陳し、そこでは弁護士が監査請求を「リーガルハラスメント」、つまり嫌がらせと切って捨て、別の弁護士は本論となんの関係もないAVに対する時論を滔々と述べる低劣な見世物を展開。

内容がなくても、脅しとして効果があればよかったのでしょうし、事実、ほとんどの場合、訴えられた人はひるんで謝罪して示談に持ち込むところでしょうが、相手は特殊な精神と能力を持つ人物であることまでは計算に入っていなかったようです。

私もそうですが、この会見が話題になることによって、Colabo問題を知り、何が起きているのかを知ろうとした人の大半が「Colaboと弁護団の方がおかしいべ」と気づいて、批判がさらに増えていったことは以前数字を確認した通り

このことを反省して、「騒げばいいってもんじゃない。むしろ騒ぐことで問題が広く知れ渡ってしまう」と学習すればよかったのに、あの人たちに学習能力はなかったようです。

学習したのは若草Bondぱっぷすの皆さんかもしれない。Colaboより悪質と言われる彼らですが、反応することでネタを提供することを避けているように見えます。ここでColaboも黙れば批判が沈静化するか、各法人に批判が分散した可能性もあったのに、以降も仁藤夢乃や弁護団、その支持者たちは「こっちを向いて、もっとかまって」とばかりに愚にもつかない発言をSNSで繰り返して、うち数名は暇空茜の訴訟対象にもなっていきます。

今回の都庁前の抗議行動もその延長にあります。東京都は安全策をとるか、場所を変更するかを求めて、バスカフェ継続の余地を残したのに、Colabo、弁護団、支える会、共産党の方々はその程度も考える能力がないことを明らかにしつつ、東京都の最後通達をも踏みにじって、被害者ぶりを全面に出して騒ぐことを選択しました。署名を集めたり、抗議をしたり。

その結果。

 

 

東京都はColaboを完全に見放したようです。ここに書かれた東京都の姿勢は至極まっとうです。まっとうではないのは仁藤夢乃たち。

本日のバスカフェも休止となり、このままだと委託事業は今後ないことまでほのめかしています。つうか、よくこんな団体に今まで委託事業を任せてきたものです。今後も委託するようなことになったら、都庁に抗議デモやるべ(笑)。

Colaboやその弁護団、支える会の人たちは、まだ人生には残りがあるのですから、被害者ぶりと虚言をゴリ押しすれば通るとの思い込みをそろそろ捨てた方がいいのでは?

 

 

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