いよいよColabo問題は刑事事件化か—詐欺が立件された時に何が起きるのか-(松沢呉一)
間もなく刑事告発
Colaboも共産党も支持しない人たちにとっては、「選挙が近いのに、共産党はバカじゃねえの。あれだけ噓を連発する仁藤夢乃を信用して、よくも党をあげてColaboを支持できるよな」と呆れているでしょう。私もそうです。Colabo問題は刑事事件化する可能性は十分あって、その時にどう弁明するつもりなのか。
いよいよその時が迫ってきているようです。浅野文直川崎市議の最新動画。
「刑事告訴する」と宣言してからここまで一ヶ月以上かかったので、私も「どうなっているんだよ」と苛ついてましたが、来週には告発するようです。
早くから「告発するぞ」と公開すると、浅野市議やSioさんに妨害が入る可能性、また、Colaboが証拠を隠滅して口裏を合わせる可能性があるし、告発が受理されないと気持ちが一気に萎みます。それが証拠不十分のためであっても、受理されないと浅野市議もSioさんも嘘つき呼ばわりされるでしょう。
それらを考慮すると、少なくとも受理されてから公表する、理想を言えば逮捕なり、家宅捜索なりがなされてから公表した方がよかったのですが、大きく話題にすることで、Sioさん以外の証人を得たかったのだろうとも想像してました。証拠が十分に確保できなくても、複数の証人がいれば立件は可能ですから。
実際のところはわからないですが、新証人の確保ができたのか、やっと話が進むようです。刑事事件化した場合は、そのことを知ろうと思えば知ることができる立場にあった弁護団の責任が問われることは以前書いた通り。重大な犯罪を知りながら、それを隠蔽してきたわけですから。そんな弁護団とは比較にならないとしても、共産党やメディアも責任ありです。
刑事事件化した時に責任を問われるべき人々
おそらく共産党は仁藤夢乃から、この事情も聞いていているはずです。聞かずに、党をあげてColabo支持を打ち出したとしたらどうかしてますよ。
都庁前の抗議行動での共産党都議たちのスピーチを聞いていると、ロクに調べておらず、考えてもいないとしか思えず、「赤旗」に出ていないので、生活保護費の不正受給を指示した疑惑について気づいていない可能性もありそうなのですが、個々の都議はそんなもんだとしても、共産党がああまで組織的に動く時に、その程度も調べていないなんてことがありますかね。
腐っても共産党です。都議団レベルでの決定ではなくて、中央の決定ですから、彼らなりの勝算があってのことでしょう。あるいは、勝算はないけれども、Colaboを擁護せざるを得ないよっぽどの事情があるのか。
共産党に対して、仁藤夢乃は適当なことしか教えてないかもしれないですが、共産党は刑事告発が受理されない確信があるのではないかとも思ってました。Sioさんは噓を言っている確証を得たか、大きな誤解があることの確証を得たか。本人を探しだして脅したか。深読みか?
今なお、その辺の事情が私はよくわからず、告発が受理されるのかどうか、起訴まで至るのかどうかわかりませんけど、浅野文直市議は警察とも調整しているでしょうから、受理までは至るだろうと予想しています。
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