松沢呉一のビバノン・ライフ

質問に答えることもできないくせに裁判はするってよ—Colaboが浅野文直・川崎市議を訴えた不可解[後編]-(松沢呉一)

改めて「調査報告」を観る—Colaboが浅野文直・川崎市議を訴えた不可解[中編]」の続きです。

 

 

Colaboへの質問状

 

vivanon_sentenceロシア、ウクライナ関係が慌ただしいため、Colabo関連を出す暇がなかったですが、とっとと続きを出しておきます。

前回まとめたようなColaboの疑惑については、Colaboが答えてくれれば済むことです。こうして、「調査報告」第12弾では、公開質問状を送る旨を宣言し、その内容を公開しています。

 

 

質問状の内容は以下。

 

質問1)令和3年度の、川崎市の児童相談所からの2名、横浜市の児童相談所からの3名、神奈川県中央児童相談所からの1名、神奈川県大和綾瀬地域児童相談所からの1名、神奈川県厚木児童相談所からの1名の計8名につきまして、それぞれ御社2021年度の活動報告書の宿泊支援のうち、どのように分類されたのか、ご回答ください。

質問2)上記8名の保護に関する保護委託費の支払いにつきまして、御法人においてどのように仕分けたのか、ご回答ください。また仕分けた先の勘定科目の内訳をお示しください。

質問3)令和3年度の活動報告書の宿泊支援のうち、東京都からの委託としての保護は何名、何泊分だったのか、ご回答ください。

質問4)令和3年度の活動報告書の中長期シェルターの一時保護利用、7名289泊のうち、自治体からの保護委託費が支給されたのは、何名、何泊分だったのか、ご回答ください。

以上

 

現にどう処理したのかを聞いているだけですから、10分もあれば回答できるはずです。とてつもなく能力が低いとしても1時間あればできるでしょう。

 

 

質問状を受け取らず、再送させながらも質問に答えない失礼さ

 

vivanon_sentenceしかし、Colabo宛に送った公開質問状を「開封せず受け取ってません」という通知が弁護団から届きます。

 

 

浅野市議は「開封せず受け取っておりません」との文言は「受取らずに返したのか、受け取っても開封しなかったのか」がわからないと指摘しています。相手に正確に伝える能力がない弁護団です。

この質問状は内容証明で送ったはずですから、受取拒否をしたのであれば、浅野市議のところにその旨通知されます。

ということから、おそらく仁藤夢乃は「受け取ったけれど、開封していない」ということではなかろうか。だったら、その封書をそのまま、弁護士に渡せばいいだけでしょう。弁護士も仁藤夢乃にそう要求すればいいのに、この人たちは、浅野市議にもう一度送らせることになんら申し訳なさが生じないようです。どうなってんだ? 人としておかしくないか?

あるいは、文書の現物がなくても、質問はインターネットで公開されているのですから、それを見ればいいだけ。

 

 

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