松沢呉一のビバノン・ライフ

SioさんのこととPENLIGHTのこと—嘘つき集団がはびこる-(松沢呉一)

 

 

刑事事件化は実現せず

 

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またロシア関係が続いてしまいましたが、以下の浅野文直・川崎市議の報告には触れないわけにはいかないです。

 

 

ちょっと前にSioさんのTwitterを見たら、「死にたい」と繰り返していたので、何があったのかわからないまま、「あーあ」と思いました。

金や仕事についての話は第三者には判定できないので無視するとして、SioさんがTwitterで自分の体験を公開してから5ヶ月、浅野市議が刑事告発について発表してから3ヶ月、こうなってしまったのはつくづく残念です。

それだけ経っても刑事告発の進展がなかったのは、告発状を出したのに受理されなかったのか、浅野市議が「これでは受理されない」と判断したのか、どちらかだろうと思ってました。「受理されない」という判断は、この動画の冒頭で浅野市議が言っているように、Sioさんの証言は信用できるとしても、証拠が不十分という判断のことです。

Sioさんの証言は信用できそうでありながら、それだけでは受理されない可能性があると私も思っていたのは前に書いた通り。音声、メール、文書などの物的な証拠か、その経緯をよく知る証言者、あるいは同じ経験をした証言者が欲しいところです。それが見つからなかったのかと思いますが、告発状は誰が出してもいいものですから、情報を持っている人は引き続き浅野市議に問い合わせるといいのではないでしょうか。

しかし、Sioさんが「もういい」と言い出した可能性もありそうです。他の証拠や証人が出てくれば、Sioさんの協力なしでも告発はできますが、刑事告発によってSioさん詐欺グループの1人と認定されるリスクがあるので、彼女が嫌がった場合は告発しないのが妥当かと思います。

結果論でしかないですが、やはり告発は受理されてから発表した方がよかったんじゃないでしょうか。「告発するぞ」と喧伝して、告発しなかった、もしくは受理されなかったとなると、あんまり印象がよろしくない。いまさら言ってもしゃあないですが、私も教訓としたい。

 

 

PENLIGHTの正体

 

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もうひとつ、触れておいた方がいいこと。

PENLIGHTの正体がほぼ特定された件。

 

 

高田(仮名)さんの場合、ほくろの位置が合致しているだけでなく、目の位置でも顔認証は可能だろうと思ったら、もうやっている人がいました。そちらでもほぼ確定。

また、記者会見に出ていたもう一人の古澤(仮名)さん本人と目される人物はTwitterの鍵をかけたことからほぼ確定。

その続編。

 

 

さらに続くようです。

私自身はほくろ程度しか確認していないので、「ほぼ確定」で留めておきますが、複数のメンバーが逮捕され、北朝鮮とのつながりも指摘されている韓国の正義連のような団体とつながっている人たちが、なんらかの目的のために熱心なジャニーズ・ファンを偽装したというところですかね。「ジャニーズ・ファンではなかった」も「ほぼ特定」に留めますが、もしそうであるなら、自分らの利益のためには平気で噓をつく集団である疑いが濃厚。

 

 

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